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第15回 菊姫会総会

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2月20日(火)と21日(水)の二日間、
第15回菊姫会総会が山代温泉ゆのくに天祥で開催され、
全国から会員の酒販店が集まりました。

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初日は14時スタートです。
菊姫会会長の園部松男さん、菊姫合資会社社長柳達司さんの挨拶に続き、
菊姫合資会社専務取締役 柳荘司さんが、
「今年の菊姫」と題してお話されました。

昨年は、精米機の光選別機の導入、LED照明への付け替え、
ボイラーを新しくするなどで省エネ効果があったこと。
今年は、濾過機を新しくし、瓶詰め用のロボットを導入する、
本社周辺の区画整理などを計画しているとのことでした。

よりよい酒造りのために設備投資は惜しまない菊姫の姿勢は見習うべき点の一つです。

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次に、「補助金制度との向き合い方と付き合い方」という演目で、
株式会社ファイブ・スター代表取締役 金網 潤氏による講演会がありました。

補助金なんてあまり関係のない話かと思いましたが、 
卸売り専門だった鰹節屋さんが小売業へ起業展開をした例や、
酒造会社が吟醸味噌を作り販売した例など、
いずれも補助金を活用し事業の幅を広げた実例を交えてのお話は興味深かったです。

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約2時間の講演の後は、
菊姫製造部 永井剛史さんによる
「菊姫製品の特長」と題した勉強会がありました。

菊姫が目指す酒造りの思想とは、
飲み飽きしない旨口の酒を造ること。
俗に言う甘口・辛口ではなく、
旨口とは、甘・辛(塩)・酸・苦・渋の五味が調和した深い味わいの酒であること。

そして原料米へのこだわり。
兵庫県三木市吉川町産の山田錦という最高の酒米をすべての酒の仕込みに使用している。

また、山田錦だからこそ熟成によって真価を発揮する酒ができるということ。
(菊姫では、新酒で出す酒以外、ほとんどの定番酒は熟成させてから蔵出しされます。)

というお話を聞きました。

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お話を聞いた後は、、
温度帯(冷酒・常温・燗)による味わいの変化をきき酒体験しました。

きき酒は、山廃吟醸・山廃純米・鶴の里の3種類。
合計9種類の温度の違いによる味わいの違いを体験し、
実際のきき酒コメントを、何人かの酒販店さんが指名され発表しました。

私自身、山廃吟醸は冷酒や常温で美味しさを感じ、
山廃純米や鶴の里は、ぬる燗程度に温めると
より深い味わいを感じることができました。

それには理由があり、
山廃吟醸に多く含まれるリンゴ酸という成分は、
10℃ほどの温度帯で爽やかなすっきりとした酸味を感じやすく、
山廃純米や鶴の里の中に多く含まれる乳酸や、コハク酸という成分は、
ぬる燗程度に温めると、調和がよいということでした。

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そして勉強会の最後には、
毎年恒例の、菊姫全銘柄と29BY新酒が並び、
氷水とお湯、温度計も用意され、様々な菊姫製品をきき酒することができます。
一人の参加者が行いその後次々と真似をする人が続出したのが、黒吟のぬる間でした。
私もやってみましたが、普段はとてもできない貴重な体験でした。
美味しい酒はどうやっても美味しいというのもあらためて実感しました。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2018年02月23日 14:58