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『くうとしの』認知症の犬しのと介護猫くぅ 晴(haru)著

生活クラブの良書を紹介するカタログ「本の花束」に掲載された、
「くぅとしの」を読みました。

豆柴の雌犬しの、推定年齢17歳。
雄の白猫くぅは約6歳。
どちらも広島県在住の晴さんが、路上で保護した保護犬と保護猫です。
当初はどちらも手がかかる大変なこでしたが、
ある日玄関先を横切ったしのを偶然見かけたくぅが一目ぼれ。
くぅの猛烈なアタックの末、
飼い主さんの引っ越しでしのも室内飼いとなり、
はれてくぅの思いが通じて両想いに。

幸せもつかの間その一年後、しのに認知症の症状が出始めます。
家具の隙間に頭をはさんで出られなくなったり、
後ずさりができなくなる。
同じところをぐるぐる回り続けるなどしたため、
段ボールでサークルをつくってあげた晴さん。

その中でくぅはしのを介護する生活が始まります。
ぐるぐる歩き回るしのに寄り添い一緒に歩き続けたり、
しのが前のめりに倒れそうになると、
自分の頭をしののあごの下に入れて支える。
しのがウトウトし始めると優しく毛づくろいをしてあげる。
など二人の時間が優しく過ぎていく様子を写真とともに紹介しています。

晴さんが二匹を見つめるまなざしも温かく愛情に満ちていて、
涙なくしては読めませんが、
読後はとても爽やかで心の中もほっこりとしました。

【猫とお昼寝】

日時: 2020年06月14日 14:23