映画 あん 河瀬直美 監督

カンヌ映画祭で話題になった映画「あん」を観に行ってきました。
サールナーとホールは普段はこじんまりとしたミニシアターなんだけど、
開演15分前にはすでに整理番号が123番、人気の高さが伺えます。
小さなどら焼き屋さん「どら春」を舞台に、
暗い過去を持つ店長、
アルバイト募集を見てやってきた餡を煮るのが得意な老女徳江、
近所の母子家庭で育つ中学生ワカナとの交流を丁寧に描いています。
特に、徳江がつぶあんを煮るシーンがとっても美しかったです。
餡の美味しさで大繁盛するどら春。
しかし、徳江がもとハンセン病患者であったという噂が流れ、
客足が遠のいてしまいついに店を去ることになる。
樹木希林さん、永瀬正敏さんの演技がとってもよかったです。
ハンセン病予防法が撤廃されたのは1996年。
それまでの40年間、患者は強制収容され
自由も権利も奪われたまま隔離されていたという過去を踏まえると、
徳江が最後に言った「本当に楽しかった」という言葉に、
やりたいことが何一つできなかった徳江の人生すべてが現れている気がしました。
不器用にしか生きられない人はたくさんいるけれど、
強制的に何もさせてもらえなかった人の悲しみを思えば、
自分自身の足で立っていられる幸せを感じて生きていけると思います。























