あなたが消えた夜に 中島文則 著
最近注目の作家、中島文則さんの著作を初めて読みました。
三部構成で430ページ。
最初時間がかかりそうと思ったけど
読み始めたら何だか止まらなくなってしまいました。
読ませる力はさすがです。
地方都市で起こる連続殺人事件の犯人「コートの男」を追う刑事と、
被害者となった女性をめぐる交錯した人間関係。
そして意外な人物の独白により、この事件の犯人と真相が明かされる三部構成。
それぞれが違う物語のように感じるほど意外な方向へと進んでいきます。
消えてしまった「あなた」は、神なのか、愛する人なのか、自分自身の良心なのか、
読みながら色々考えさせられました。
最後は犯人が狂気に陥るさまを、丁寧に、シツコク書いているので、
正直圧倒されてしまい読み終わって疲れました。
【ほし太の日向ぼっこ】