2018年10月
谷川俊太郎が聞く 武満徹の素顔
昨年同級生から借りた『武満 徹 音楽創造への旅』という本は、
立花隆さんが、6年間に及ぶインタビューと緻密な取材によって解き明かした、
武満徹氏の生涯と創作の過程を、
700ページに及ぶ大作として書き下ろしたものでした。
読むのにもかなり時間がかかりましたが、
今までまったく知らなかった現代音楽の巨匠を、とても身近な存在として感じることができました。
というのも、武満徹氏は自分の父親と同じ年で一人娘さんも私と同じ年。
何となく父親の人生とも重ね合わせて読んでいました。
その後、武満さんの最も親しい友人だった谷川俊太郎さんが、
武満さんと親しかった各界の著名人にインタビューしたこの本を借りました。
この本はとても面白くてすいすい読めました。
立花さんの音楽創造の旅の中で出てきたシーンをまた違う角度で聞けて、
2冊合わせて読むと、武満徹という人物がさらに立体的に魅力的に浮かび上がってきました。
今まで武満さんの音楽はあまり聞いたことが無かったのに、
とても親しみと興味がさらにわきました。
まずはとっつきやすい映画音楽から聴いてみたいな。
【ほし太の日向ぼっこ】
手作り味噌
毎年2月に1年分のお味噌を作ります。
本当は夏に一度切り返しをするのですが、
今年のお味噌を仕込んだ時、
大豆が少し固かったので豆をつぶす時にゆで汁を足したのですが、
どうもゆで汁を入れすぎたらしく、
味噌玉ができないくらい柔らかくなってしまいました。
それが気になっていて、
真夏の暑い時季にお味噌のカメの蓋を開けることが怖くてできませんでした。
10月になりだいぶ気温が下がったので、
切り返しをしようと思いカメを開けると…。
お味噌はできていましたが、やはりかなり水分が大目の味噌でした。
これはもうタッパーに取り出して使い始めたほうがいいかも。
と全部小分けしました。
いつもの我が家の味噌より、色がだいぶ薄めでしかも柔らかですが、
味は美味しいし、すぐに解けるので使い勝手は悪くないです。
いつもは、お味噌を仕込む日に前の年のお味噌を取り出すので、
カメは洗わず、上にかぶせる晒しや重し、木の蓋もそのまま使います。
けどまだ4ヶ月もあり、何より水っぽいのが気になるのでいったん全て洗って天日に干しました。
【ほし太の日向ぼっこ】
映画『人魚の眠る家』 監督:堤 幸彦
東野圭吾さん原作、堤幸彦監督作品『人魚の眠る家』の試写会に行って来ました。
とても重いテーマでしたが、俳優陣の質の高い演技に引き込まれました。
プールの事故で脳死状態になってしまった娘をめぐり、
篠原涼子さん演じる母親、西島秀俊さん演じる父親、
またプールに付き添っていた祖母役の松坂慶子さん、
父親の経営する医療機器メーカーの研究員役坂口健太郎さん、
それぞれの立場の心の葛藤がとても丁寧に描かれます。
もし自分がこの親の立場だったら、
やはりどんなことをしても娘を生かし続けたいと思うだろうし、
脳死判定を受けて臓器提供なんてとてもできないと思います。
だからある意味、神の領域まで踏み込んでしまった母親の気持ちは痛いほどわかります。
だけど最後の最後、医師からの「瑞穂ちゃんの心臓はまだこの世界のどこかで動き続けています」
という言葉には希望を感じました。
また娘、弟、従妹、それぞれの子役の演技もとてもとても素晴らしかったです。
ラスト、絢香さんの心に沁みる声のエンディング曲が印象的でした。
【ほし太の日向ぼっこ】
思いがけないこと
帰宅したら家に宅急便の不在票がありました。
最近、荷物は全部会社送りにしているので家に宅急便が届く予定はありません。
「おかしいな?」とは思いましたが、
差出人の名前が「イワタニ」となっていて、
そういえばカセットコンロを頼んだことを思い出しました。
でも確か会社宛にしたと思ったけど間違えたかな?
近くの支店に荷物を受け取りにいったら、
想像していた大きさの荷物ではなく、薄いA4サイズくらいの封筒でした。
ますます何が何だかわかりません。
とにかく中を開けると出てきたのが写真のもの。
差出人は「イワタニ首都圏株式会社」さんで一枚目の紙に、
「賞品送付のご案内」と書いてありました。
内容を読むと、自主点検サービスに関するお客様アンケートに回答して、
抽選で「選べるカタログ ごちそう紀行」が当選したということでした。
確かに8月の終わりごろガス器具の点検があり、
その際渡されたアンケートを書いて投函しました。
でも、抽選でプレゼントが当たるなんて書いてあったかなぁ。
その日は台風が接近中であいにくの雨。
それなのに担当の方は約束の時間ちょうどに来て下さり、
とてもわかりやすく説明して下さいました。
というような内容を書いて送ったことはよく覚えています。
正直な気持ちを書いただけなので、こんな幸運てあるんですね。
中身は「ごちそう紀行」とあるとおり、
おいしそうなものがたくさん!
何をお願いしようかな~。
【ほし太の日向ぼっこ】
ぶり大根
スーパーで天然のブリの切り身が売っていたので、
そろそろブリ大根もいいなぁと思いさっそく作りました。
いつもは大根も皮つきのまま煮るのですが
久しぶりなのでちゃんと皮をむき厚めのいちょう切りにしました。
かつお節で出汁をとり、まずは出し汁で大根を20分煮ました。
そこへ熱湯をかけてから水でよく洗い一口大に切ったブリと酒、醤油、砂糖を入れ、
千切りのしょうがとともに煮ます。
と、ここで生活クラブの「さんまつみれ汁」の出汁が一袋残っていたことを思い出し、
「同じ魚料理の出汁だから合うね」とよく確認せずに鍋に入れました。
入れた途端、鍋から酸っぱい匂いとごま油の香りが立ち上り…。
今入れたばかりの袋を見たら「冷やし中華のタレ」と書かれていました。
そうでした、日曜日に義母を預かり
お昼ごはんにと汁なしタンタン麺風の冷やし中華を作ったのでした。
その時に余ったタレとさんまつみれ汁のタレを間違えて入れてしまいました。
入れてすぐだから煮汁を捨ててやり直しはできる。
と思いましたが、わざわざとった出し汁も調味料も捨ててしまうのは勿体無い!
鶏肉のお酢煮と言うのもあるのだから、ブリ大根も案外いけるかも知れない。
と思い直しそのまま続行。
醤油と砂糖を足してちょっと濃い目の味付けにしてなんとかこれならいいかなぁ、
というところで完成。
お弁当用に作っていたので、
他のメニューは、大根の皮と抜き菜をごま油で炒めて塩と醤油で味付けしご飯に混ぜた大根めし。
ハーブソルト味の粉ふき芋、もやしとピーマン、竹輪のカレー炒め、コールスローサラダでした。
一応食べる前にみんなには正直に話しました。
でもこの味もいいねと、お世辞かもしれませんが言われました。
【ほし太の日向ぼっこ】
柿
今年の6月、隣の境界を越して茂っていた我が家の庭木を、
植木屋さんにお願いして切ってもらいました。
スモモの木も、柿の木も、乙女椿の木も、ブドウの木も、
殆ど丸坊主になったので、
今年は実がならないだろうなぁと思っていたら、
2階のベランダから見ると屋根の上に柿の実がたくさんなっています。
下からは見えなかったので気づきませんでした。
先週の日曜日、旦那様に頼んで脚立に乗って届く範囲の柿をとってもらいました。
とるまで甘い柿だとばっかり思っていたら渋柿でした。
50個ほど収穫できました。
旦那様には、干し柿にするとは言わなかったので、
紐を引っ掛けるような枝を残してとっていない柿が半分くらいありました。
これはどうやって食べたらいいんだろうかと調べたら、
やっぱり渋を抜いて食べるしかないようです。
一番手っ取り早いのは、
35度以上の焼酎をヘタにつけてビニール袋に入れ、
お風呂の浴槽に沈めておくのだそう(シャトルシェフでもいいらしい)。
いっぺんにやると食べきれないので少しづつやってみようかしら。
でよくよく探したら、隣の甘柿の木にも実がなっていました。
全部で3個でした。
これは貴重なのでまずは仏壇にあげました。
この柿はとっても美味しいので食べるのが楽しみです。
【ほし太の日向ぼっこ】
グランシップ寄席~春風亭一之輔・玉川奈々福・神田松之丞~
にっぽんの話芸新時代!と題して、
落語の春風亭一之輔さん、浪曲の玉川奈々福さん、
講談の神田松之丞さんを迎えたグランシップ寄席に行って来ました。
落語は好きでたまに聞きに行きますが、講談と浪曲は初めてでした。
神田松之丞さんはチケットがなかなかとれないということで有名ですし、
一之輔さんも、NHK落語ディーパーに出演中で知名度も実力も文句なしです。
都内でもこの組み合わせは無いという大変珍しい会で、
今をときめく人気者を集めただけあって満席でした。
まずは前座の柳家あお馬さんが登場。
「子ほめ」は、好きな噺でよくききますが
しっかりとした口調でききとりやすくて面白かったです。
続いて出てきた神田松之丞さんの講談「雷電の初土俵」。
落語でいう所の枕がとても上手くて、
本編も勢いがあって話に引き込まれます。
さすがチケットが取れない人気講談師です。
講談の特長として、
一番の盛り上がりの場面で「お時間となりました」となるのが、落語との一番の違いでした。
続いて一之輔さんの「百川」。
噺自体もかなり面白くて好きな噺ですが本当に上手で面白かったです。
仲入りをはさんで、
もう一度一之輔さんが登場。
「ガマの油」を時間まで披露。
トリが玉川奈々福さんの浪曲でした。
これは人気者の二人が次の仕事へ行くための順番だったようで、
落語が終わって帰る人が出ないように「休憩中にロビーに地雷を仕掛けました」
という一之輔師匠の話には笑いました。
浪曲も初めてききましたが、最初に奈々福師匠のレクチャーがあり、
設えのこと、三味線の伴奏のこと、ここぞという掛け声について教えてくださり、
浪曲の世界に安心して浸ることができました。
演目は「大井川乗り切り」。
江戸時代の元馬術指南役という有名な馬の名人とその家来が大井川にやってきて…。
という迫力満点な見事なかたりでしたが、
こちらも、講談同様一番の盛り上がりで「お時間まで」となりました。
まるで一人芝居の演劇を観ているような質の高い話芸でした。
講談、落語、浪曲の聴き比べは、とても楽しい初めての体験でした。
【きらくな寝床】
人宿町 やどりぎ座
七間町にあった「このみる劇場」が、人宿町の再開発地区に移転してオープン。
「やどりぎ座」となってこけら落とし公演を行っています。
友人のGちゃんから誘われて行って来ました。
このみる劇場は古いビルの中でしたが、
今回はお洒落な新築ビルの2階です。
ガラス貼りの入り口がとっても素敵でした。
内部はバーカウンターつきの小劇場で、
それは「このみる劇場」と同じスタイルですが、
中もとってもコジャレていました。
客席に段差がない分、椅子の高さが変わっていき
後ろの方は足が着かない高い椅子でした。
演目は、劇団渡辺版『不思議の国のアリス」。
この劇場の支配人兼女優、劇団渡辺の蔭山ひさ枝さんがアリス、
同じく劇団渡辺の大石宣広さんがハートの女王役である以外は、
大まかに4つのパートで構成されていて、
県内劇団員がそれぞれのパートに出演し、
全15公演が毎回変わっていくという演劇でした。
観劇した夜は、お茶会、ウサギとカメ、ハトとヘビ、裁判でした。
他には、コーカサスレース、ハンプティ・ダンプティ、豚とコショウ、桃太郎、
金色夜叉、走れメロスというパートがあるらしい。
一体どんな演劇になるのかな?
出演者たちの息のあった掛け合いがとっても楽しかったけど、
どこまでが台詞でどこまでがアドリブだったのかしら?
こういう小劇場の演劇は、荒削りながら勢いがあってみていてワクワクします。
アマチュア劇団ながら、皆さん声がとってもよかったです。
来月はSPACで上演予定のウージェーヌ・イヨネスコ作『授業』
と同じ戯曲を使用した演劇を予定しているそうで、
SPAC版と併せて観劇しようと思い、チケットを購入しました。
楽しみです。
【ほし太の日向ぼっこ】
スマホカバー
昨年末、突然スマホの調子が悪くなり新しいのに変えました。
その時一緒に買ったカバーが、半年もたたずに汚くなってしまい、
前に一度漆を塗って再生できたことを思い出して、
また漆を塗ってみることにしました。
それが7月頃のこと。
漆は時間がかかるので、つなぎに100円ショップのカバーをつけていました。
機能的にはまったく問題が無かった100均のカバーですが、
黒一色の手帳型でいかにせん可愛くない!
漆を塗ったカバーはといえば、
素材が前のとは違っていて、どうも漆がうまくのらずはがれてきてしまいました。
このままでは、ずっと黒の100均になってしまうと危機感を持っていたら、
先日娘が帰省してきた時「ニッケイウーマンという雑誌の付録で、
今リサラーソンのスマホカバーがついているよ」と教えてくれました。
リサラーソンのイラストは前から大好きなのでさっそく購入!
今までのとは違ってカメラモードの時に、上にスライドするという仕様で、
そこだけが未だに慣れませんが、
可愛くてとても気に入っています。
姉にも教えたら即買ってきたので、おそろいになってしまいました(笑)
【ほし太の日向ぼっこ】
手作りベーコン
生活クラブのリーフレットに、
平田牧場の豚バラブロックを使ったベーコンのレシピが載っていました。
姪と「作りたいねー」と話してブロック肉を頼みましたが、
私は結局作っている時間が無くてそのお肉は角煮にしてしまいました。
そしたら、姪はちゃんと作って少し分けてくれました。
まずはどんな味か知りたくて、薄く切って焼いたら
それがとっても美味しくてびっくり!
殆ど油身なんだけど、その油が甘くて美味しくて、
まるでイベりコ豚みたいでした。
平田牧場の豚肉で作る角煮もとってもおいしいけど、
ベーコンもいいなー。
今度は自分でも作ってみようっと!
分けてもらった残りのベーコン。
さてどうしようかと考えて、焼いた時に出る油が勿体無いから炊き込みご飯がいいかも!
と思いつきました。
お米4合に、刻んだベーコン、人参、コーンを入れて、
味付けは、塩、酒、野菜ブイヨンだけ。
今回はベーコンの量が少なかったので、炊き上がりにバターを一かけいれて混ぜました。
うん、しっかりベーコンの風味が残ってとっても美味しい!
他のおかずは、きんぴらごぼう、かぼちゃの含め煮、とりひき肉のナゲット風、野菜という、
純和風でした。
【ほし太の日向ぼっこ】