2019年11月
月曜断食 関口 賢 著
姪が、友人から2か月で5㎏痩せたという話を聞いて、
この「月曜断食」という本を買ってきました。
著者の関口氏は鍼灸治療院を営む方で、
修業時代、一日100人を超える
ダイエット目的の患者さんが訪れる治療院で断食と出会ったのだそう。
食べない=不食は、東洋医学において古くからある養生法で、
最大の目的は、酷使している胃腸を休め、本来の働きを取り戻すこと。
人は、体で使うエネルギーの約4割を消化活動に使っているといわれ、
次から次へと食べ物が送り込まれた状態だと、
本来は、健康な体にとって最も大切な、
傷ついた細胞の修復や回復が後回しになってしまい、
そこからさまざまな体の不調が起こるのだそうです。
胃腸の消化・吸収・排泄は、代謝、血流、免疫、ホルモン分泌、
自律神経にまで深くかかわっているため、
胃腸が正常化することで改善する症状の幅は驚くほど広く、
また、近年のさまざまな研究により、
人はカロリー摂取を抑えて空腹状態が続くと、
サーチュイン遺伝子という長寿遺伝子が活性化することが報告されている。
と書かれています。
と、そこで誰でも安全に、時間もお金もかからずに始められる、
月曜断食の方法が紹介されています。
月曜日は一日中、水以外は不食とし、
火曜日から金曜日の朝は、旬の果物と無糖のヨーグルト、
昼は野菜中心のおかずだけ、夜も野菜スープまたはサラダの野菜料理。
土曜日と日曜日は好きなものを食べる(ただし、量はこぶし2個分)。
という実践を一か月行うというもの。
そして姪が今週から取り組んでいて今日で3日目です。
なるほどこれなら確実に痩せるのは間違いないでしょう。
読んでいて「なるほど」と思うことも多く書かれていましたが、
私はご飯が食べられないのは嫌なので、実践はしませんが、
たまに一食抜いて胃腸を休めるのはいいことだと思い始めました。
とにかく姪の一か月後を楽しみにしています。
【ほし太の日向ぼっこ】
自然農の田んぼ 2019 番外編 大豆畑
稲の脱穀の後、大豆の収穫もしました。
今年は、芽が出てすぐに鳥に食べられてしまい、
最初に播種した豆はほぼ全滅でした。
そのあともう一度蒔きなおしたのですが、
時期が遅すぎたためか、また鳥に食べられてしまったのか、
ちゃんと育ったのはまばらでした。
田んぼほどしっかりと草取りもしていないので、
あたり一面草ぼうぼうで、とても畑には見えません。
どこに大豆が植わっているか探しながらの収穫です。
大豆は葉もすっかり枯れ落ちて、
こんな感じで植わっています。
それでもちゃんと実をつけてくれたのもありました。
大豆は強い作物ですね。
来年は、あらためて播種する時期と、
鳥よけ対策をしっかりしようと思います。
収穫した大豆はそのまま田んぼで天日干しにするのがいいのですが、
年内はもう田んぼに行けるかわからないので、
家に持って帰り、軒下に吊るして乾燥させています。
昨年よりはだいぶ少ないけれど、
どれくらい収穫できたのか楽しみです。
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ 2019 脱穀/唐蓑
11月17日、稲刈りから3週間たち、
天日干ししてあった稲の脱穀に行ってきました。
稲刈りは我が家がトップバッターでしたが、
他の仲間もすでに終了していて
立派な稲架がいくつもできていました。
ここは、稲の隣に大豆も干してあります。
ご夫婦二人で広い田んぼをやっているTさんの稲架は、
かなり大きめです。
これが足踏み脱穀機です。
通称ガーコン。
昔のミシンのようにペダルを足で踏むと、
突起の着いたドラムが回転し、稲穂の先を当てて脱穀します。
穂からとれたモミが飛び散らないよう周りを布で囲います。
これで準備完了。
稲架から稲を外し、一束づつ脱穀します。
脱穀しただけでは、もみ米に稲わらやゴミが混じっています。
それをこの唐蓑(とうみ)にかけてきれいにします。
ハンドルを手で回すと中の羽が回転し風が起こります。
そこに脱穀したもみ米を少しづつ落としていくと、
軽い稲わらやコメの入っていない未熟なもみ米が飛ばされ、
下にいいもみ米だけが落ちるようになっています。
とはいえ一回ではなかなかきれいにならないので、
3~4回繰り返します。
唐蓑をかけ終わったお米です。
来年の種もみを除いて9.785㎏でした。
調べたら昨年は9.63㎏だったのでほぼ昨年並みの収穫でした。
ちなみに一昨年は18.12㎏、その前の年が6.5㎏なので、
まあまあというところでしょうか。
【きらくな寝床】
お日様と仲良し
このところ小春日和が続き、
日中はポカポカ陽気でアシュも気持ちよさそうです。
午前中は日当たりのいい場所に、
お気に入りの爪とぎを置いておくと、
その中になんとか納まってウトウトしています。
猫はお日様が大好きです。
もう一つお日様と仲良しなのがこの前手に入れたばかりの、
サンキャッチャーです。
これは車のルームミラーにかけておくと、
日の光を反射させてとてもきれいなのですが、
アシュにも見せてあげようと思い目の前でブランブランしてみました。
アシュが赤ちゃんの時から使っている爪とぎなので、
もうかなりボロボロ。
そして大きくなった体は、けっこうはみ出してしまいます。
それでもこれが大好きなのはライナスの毛布と一緒かな。
【猫とお昼寝】
至れり尽くせり
友人のGちゃんは、静岡市の中心部(いわゆるおまち)に住んでいますが、
ご両親が山に畑を借りていて、かなりの量と種類のお野菜を作っています。
その恩恵に私もちょくちょく預かるのですが、
収穫したもので加工品を作るのもまた上手です。
例えばバジルソースや柚子胡椒、梅ジュースやお漬物もよく頂き、
今や我が家の食卓になくてはならないものです。
そしてこの時期は、Gちゃんとお母さんが二人で干し柿を作っています。
お隣の庭にある柿の木に毎年かなりたくさんの渋柿がなるようで、
それをお隣の方の代わりに作ってあげているそうです。
とった柿をお母さんとGちゃんが二人で競うように皮をむき、
自分が皮をむいた分は自由にしていいという決まりになっているんだって。
そんな大変な思いをして作った干し柿を、
私にも分けてくれました。
今週一週間ほど干したそうで、
ここまで乾けばカビることはないし、
あとは我が家のベランダでもう少し干したら完成です。
とってもありがたいです。
これが、Gちゃんが送ってくれたお隣の柿の木です。
普通一年ごとに豊作だったり、不作だったりしますが、
このお宅の柿の木は毎年たくさんの柿の実がなります。
おまち育ちの柿の木です。
【ほし太の日向ぼっこ】
月イチ歌舞伎『女殺油地獄』
今月のシネマ歌舞伎は近松門左衛門原作の『女殺油地獄』
人形浄瑠璃の演目として作られ、
近松が実際の事件をもとに書き上げたと言われています。
歌舞伎にも、映画化もされている有名なお話ですが私は初めて鑑賞しました。
今回は十代目松本幸四郎襲名記念公演を収録したものです。
後に凄惨な事件が起こることはわかっているので、
最初からドキドキしながら鑑賞しました。
前半は物語の主人公河内屋与平の人物像が丁寧に描かれます。
油屋の次男としてわがままに育てられ、
芸者遊びに明け暮れて借金を重ねている与平。
ついには家庭内暴力まで起こし遂に勘当されます。
同業の豊島屋の女房お吉は小さな娘を育てている人妻ですが、
弟のような与平の面倒を何くれとなく見ています。
勘当はしたものの、与平のことが気がかりな両親は、
お吉のところにやってきてお金と粽を与平に渡してほしいと頼みます。
両親も与平は困ったらお吉を頼ってくることがわかっています。
そんな親心にほだされて、与平にお金を渡す約束をするお吉。
ほどなくしてやってきた与平は、
お吉にさらなる借金を申し込み断られます。
不義となったつもりで貸せと無理難題を言っては断られ、
次第に狂気な様相を見せる与平に気づかず、
最後に商売に使う油を貸せと言われ、
それならばと背中を見せたお吉に襲い掛かる与平。
娘が不憫だから助けてくれと頼むお吉。
油まみれになりながらお吉を殺し金を懐に逃げる与平。
何とも言えない修羅場が展開されます。
与平には一つも共感するところがありませんでした。
その後のことは描かれていませんが、
おそらく与平は捕まり打ち首となり、
お吉の残された幼い娘、与平の両親と妹も、
みな不幸な人生を歩むことになったでしょう。
このような話はいつでも起こりうることで、
そこにこの物語の恐ろしさを感じました。
様々に変わる与平の表情を幸四郎さんがとてもリアルに表現されていました。
シネマ歌舞伎だからこそみられる迫力あるアングルもあり、
お吉役の猿之助さん共々役者の力量が素晴らしかったです。
【ほし太の日向ぼっこ】
食用菊
配達のスタッフがお客様の居酒屋さんから、
食用菊をたくさん戴いてきて分けてくれました。
日本料理の店などで、秋のメニューとして食用菊を口にすることはありますが、
家で料理することはほとんどありません。
もう10年ほど前に一度だけ山形の珍しい食材ということで、
『もってのほか』という紫色の食用菊を取り寄せたことがあります。
その時段ボール箱に一杯入った菊の香りがあまりにも強くて、
煮てもゆでても菊の強い香りでちょっと食べるのが苦手になり、
それ以来自分で買ってまで料理することはしなくなりました。
せっかく頂いたものなのでとにかく調理しなければと、
ガクから花びらだけを取り、
酢を入れたお湯でさっと茹でて、
甘酢とあえてみました。
もってのほかに比べて、菊の香があまり強くなく、
シャキシャキした食感でなかなか美味しく感じました。
今日のお昼のお弁当は、
牛肉、白菜、糸コン、玉ねぎ、豆腐のすき煮風、
ブロッコリーとキウイのマスタードマヨネーズ和え、
食用菊の甘酢和え、豚汁、
中トロ缶と人参、塩昆布の炊き込みご飯でした。
【ほし太の日向ぼっこ】
SPAC演劇『ペール・ギュントたち~わくらばの夢~
SPAC秋→春のシーズン第二弾、
インドネシアの演出家ユディ・タジュディン氏の演出による、
『ペール・ギュントたち~わくらばの夢~』を観劇しました。
思い起こせばSPACの演劇にハマったきっかけが、
宮城さんの演出による『ペール・ギュント』でした。
SPACのペール・ギュントは、
舞台上に巨大な斜めのすごろくのようなセットでした。
シンプルでいて、随所に仕掛けがあり意外なところから役者さんが出てくるなど、
とても面白い演出でした。
ペール役の武石さんをはじめ個性的な役者さんたちが、
これでもかと演劇の面白さを見せてくれた
今でも大好きな演目の一つです。
ストーリーはペールという男の一生。
元恋人を結婚式から略奪してすぐに捨てたり、
トロルの娘と恋に落ちたり、
純朴な娘ソールヴェイを小屋に置き去りにしてそのまま何年も帰らなかったり、
山師のような仕事で設けたりと、なんだかひどい男のようですが、
武石さんの魅力なのか、
ソールヴェイが一途にペールを待っていて、
最後に彼女の子守歌を聴きながら生を終えるペールの姿に感動を覚えました。
今回はこのペール・ギュントを下敷きにして、
インドネシア、スリランカ、ベトナム、日本のアーティストたちが集結し、
旅をしながら共同作業で練り上げられた作品だということでした。
まずは、ペール・ギュントたちというタイトル通り、
ペール役だと思える人が複数いて、その都度変わります。
登場する女性たち(ソールヴェイやアニトラ)の独白があったり、
伝統や文化を象徴するもの、先住民や支配者たちが出てきたり、
頭の上に長い杖をのせ不安定なバランスを取りながらの動きなど、
一つ一つに意味があり、色々なシーンで考えさせられました。
アフタートークでのお話を聞いて、
この演劇は、ペール・ギュントを下敷きにしながら、
現代を生きる私たちそれぞれの物語を紡いだものと感じました。
それは演じる役者さんの人生、国の情勢、貧困や差別、
ジェンダーなどの問題を描き出していたのだと思いました。
【ほし太の日向ぼっこ】
静岡おまちバル 2019 その4
二回目のおまちバル4軒目は、
そろそろ終了のお店が増えてきて迷いましたが、
THE BIBANDAM というお店へ。
ここは18時から30時(朝の6時ということかな)
まで営業というとっても頼もしいお店。
普段なら絶対に足を踏み入れることのないビルの2階にあり、
通りにいてもかなりにぎやかな声が聞こえてきました。
そろりそろりと階段を上っていくと、
入り口には割れたグラスや器が積んであり、
入る前ちょっとビビりました。
あまり広くない店内では10人以上で飲み会の真っ最中。
ほぼ満席状態でしたが、横のソファ席に座らせてもらいました。
バルメニュは『メキシカン!チリビーンズタコス』と、
ドリンクは辛口のジンジャーエールをチョイス。
タコスはとっても美味しかったし、
普段なら絶対に来られなかった
若者たちのお店を体験できたのもおまちバルのだいご味です。
そして最後は決めていたお店『le moment(ル・モマン)』へ。
着いたらお店の前が長蛇の列で驚きました。
ちょっと入り組んだ場所にあるので隠れ家的なお店だと思っていたけれど、
ここの美味しさがけっこう広まってきたんだね。
TVのCMでおなじみの『思い出の交差点』を歌っている、
太田克樹&カテリンのお二人が、流しでお店を訪れたところでした。
これもおまちバルのイベントの一つです。
お二人で3曲歌って帰られましたが、かなり上手ないい歌声でした。
流しの後もしばらく待ってようやく入店できました。
バルメニュは、3点盛りかスイーツ盛り。
生ハムときのこのキッシュ、秋刀魚のコンフィ、紅あずまのグリルマリネか、
アップルパイと自家製シュトーレン、バニラアイス。
迷いますが最後はコーヒーにしたので、スイーツを選択。
とても珍しいイギリス生まれの青りんごを、
甘酸っぱいクッキー生地の中に閉じこんだという、
国産リンゴとは一味違うインパクトある酸味がとても美味しかったです。
二日に渡り合計10軒のお店を巡った今回のおまちバル。
初出店のお店が多く、静岡のおまちを知るいいきっかけになりました。
また何かの機会に行ってみたいお店も見つかりました。
【ほし太の日向ぼっこ】
静岡おまちバル 2019 その3
土曜日の夜、2回目のおまちバルに行ってきました。
1軒目はGちゃんリクエストのお店ヴェンティ・ウーノへ
バルメニューは、大人気の牛肉ステーキ(限定100食)。
おそらくもうないだろうなぁと思いながら、
7階に上がっていくと、店内はかなりの混雑。
「おまちバル2名いいですか?」と聞くと快く店内の奥へ案内されました。
そして出てきたお肉を見てびっくり!
かなり立派な大きさです。
専用のソースと揚げたてのポテトと生野菜までついていました。
ドリンクはモルツの生を選択し、
一軒目にしてお腹がかなり満たされました。
そして次はおでんBARへと勇んで向ったところ
満席で断られてしまい、
とりあえず絶対外れのないRestaurant PEPINへ。
バルメニューは、4種類もあって迷いましたが、
ジビエひき肉と豆のスパイス煮込みと自家製サングリアをチョイス。
Gちゃんは、バニラアイスと枇杷のコンポートとアイスティ。
さすがジビエというだけあってかなりな獣肉のフレーバー。
でもスパイスがきいていて美味しかったです。
枇杷のコンポートも一つ味見させてもらいました。
3軒目は前回の時から行きたかったお茶漬けのお店『よっ茶漬け』へ。
出されたお茶漬けのメニューがたくさんあって驚きました。
なんと13種類もありました。
その中から「ツンツンしらす茶漬け(三つ葉・ツンツン漬け・しらす)」
というのをお願いしました。
ドリンクは、ハートランドの生(小)です。
お茶漬けはSサイズらしく、ご飯の量は110gなんだって。
出てきたお茶漬けが、まず出汁と海苔の薫りが立ち上り、
シラスとツンツン漬けがいいアクセントになっていて、
気づけばビールを飲むのも忘れて一気に平らげてしまいました。
ここは朝の7時まで営業しているそうで、
機会があったら家族を誘ってまた行ってみたいです。
続く
【ほし太の日向ぼっこ】