月の立つ林で 青山美智子 著 ポプラ社
毎年のように本屋大賞にノミネートされている方ですが、
今回が初読でした。
5章からなる短編集で登場人物がリンクしていきます。
それはタケトリ・オキナがポッドキャストで、
毎日朝7時に配信している10分間の「ツキない話」を聴いているということだけで、
それぞれが知り合うという訳ではなくそのつながり方がとても絶妙でした。
「ツキない話」は月にまつわるウンチクが語られるので、
それ自体もとても興味深かったです。
月が形を変えていくように、
私たちの生活も常に変化しているけれど、
日々の忙しさに追われていると確かにあるのに目に見えない新月のように、
見失ってしまうことも多いのだなぁと感じました。
最終章でタケトリ・オキナのこともわかり、
色々すっきりとしました。
とても優しい物語でした。
ポッドキャストというものも知らなかったけれど、
YouTubeのラジオ版みたいなもののようで、
一度聴いてみたいなと思いました。
【ほし太の日向ぼっこ】