汝、星のごとく 凪良ゆう著 講談社
2023年本屋大賞受賞作「汝、星のごとく」を読みました。
2020年本屋大賞受賞作「流浪の月」に続く二作目。
瀬戸内の島で暮らす高校生暁海(あきみ)と転校生の櫂(かい)は、
それぞれ複雑な家庭の事情を抱え生きづらさを感じている。
交互に暁海と櫂の心情が描かれ、
二人は次第に惹かれあい恋人同士となる。
そして櫂は卒業後夢をかなえるために上京。
暁海は病んでいく母を捨てることが出来ず遠距離恋愛となり、
次第にすれ違っていく二人。
島という特殊な環境、ヤングケアラー、LGBTやSNSの容赦ない攻撃、
親という呪いや金銭問題、
過酷な現実が次々と二人を襲います。
様々な困難に振り回されながらも、
最後に暁海が自分の人生を生きることを決めた時には・・・。
とても切なくて美しい物語でした。
プロローグとエピローグがつながっていて二度読みしました。
【ほし太の日向ぼっこ】