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ふじのくに⇔せかい演劇祭2023「天守物語」

駿府城公園 紅葉山庭園前広場で上演されたSPACの演劇
泉鏡花原作の「天守物語」は、
2011年6月の上演以来、実に12年ぶりの観劇となりました。
当時も華やかな衣装と生演奏、
台詞と動きを分けた演出に、
とてもわくわくしたことを覚えています。

白鷺城天守閣第五重は、
「人間は生きて帰れぬ」といわれる魔界の者たちの棲家。
その美しき天守夫人・富姫のもとへ、
猪苗代の妹分・亀姫が遊びに訪れる。
領主の首をお土産に持参した亀姫に、
それとふさわしい土産として富姫は、
城主・武田播磨守寵愛の鷹を持たせる。

その夜、鷹をそらした罰として、
播磨守に第五重への探索を命じられた鷹匠・姫川図書之助が現れる。
富姫の前でも臆せず潔い態度の図書之助に心惹かれる富姫は、
一度は無事に地上へ帰すと決める。
主君からあらぬ疑いをかけられ、
命を狙われたため再び富姫のもとへ戻る図書之助。
異界の者同士ひかれあう恋はやがて・・・。

役者さんの視線や指先までもの動きで、
本当に人間とは違う魔界のものがいるように感じられました。
魔物たちはユーモラスな中にも残忍さを見せますが、
実は人間世界でも不条理で残酷なことがあるのだと次第にわかってきます。

語りは女性が男性を男性が女性の声を担当することにより、
さらにその役の奥深さを感じました。
日本語の美しさ、鯉のぼりを使用した衣装の奇抜さと美しさ、
終演後も心に残る生演奏、
また駿府城公園で上演されたことも格別で、
やっぱりSPACの演劇は面白い!と感じた65分でした。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2023年05月05日 12:14