新着記事

カテゴリー

アーカイブ

ほしいも 色の変化

ほしいも統計

日本各地のほしいも

よくあるご質問

ほしいもブログ

ほしいも農家の皆さん





ほしいもブログ

漆の話 金継ぎ

割れた茶碗を漆を使ってなおしています。
糊漆(強力粉を水でよく練ってから生漆と混ぜて粘りが出るまで練って作ります)
を割れたところに薄く塗ってしっかりと貼り合わせます。
段差やズレがないように貼り合わせますが少しズレてしまうこともあります。
そういう場合は乾いてから段差や欠けているところを、
錆漆(砥の粉を水で練ってから生漆とよく混ぜ練って作ります)
で埋めます。
最後に貼り合わせたところに漆で細く線を描き、
あれば金粉や銀粉、錫粉を振りかけ磨いて完成。
としたいところですが、
なかなか細くきれいな線が引けません。
描いては消しを繰り返しています。

今回新たに貼り合わせた茶碗です。
同じシリーズの九谷焼きのお茶碗でした。
高いものではないけれど可愛いのと思い出もあるので、
なおせるものならなおしたいと思いとっておきました。
これはまだ貼り合わせただけなので、
この後隙間を錆漆で埋めていきます。

これはずっとやりかけているぐい吞み。
一度貼り合わせたものをまた落としてしまい。
貼ったところと違う箇所が割れてしまったので
つぎはぎだらけですが一応全部きれいにくっついています。
水を入れると漏れてくるので、
それが今回貼り合わせたところじゃなく、
薄くヒビが入っているところだとわかったので、
この後はそこに漆で線を描いていくことにしました。

同じシリーズのぐい吞みですが、
金継ぎの上手な友人が預かってなおしてくれました。
さすがに線も細くてきれいです。
本当の金継ぎは、
朱合漆に赤の顔料を混ぜて赤く引いた線の上に金粉をかけます。
金は高いので今回はここまでで完成とします。

【きらくな寝床】

日時: 2023年08月06日 15:33