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ほしいもブログ
菊姫会2015 その3
初日の最後は体験型の勉強会。
独立行政法人 酒類総合研究所で行われている、
清酒に関する官能評価の専門家を養成するセミナーを受講された、
菊姫 製造部 酒質管理の 永井 剛史 さんによる、
「清酒官能評価(Ⅰ)」がありました。
菊姫会でも今年からその要素を取り入れて、
3年にわたりシリーズ化して行うそうです。
第一回目の最初は「においの識別試験」。
『嗅覚同定能力研究用カードキット Open Essence』
というものを使いました。
A~Lのカード12枚に「マイクロカプセル化した匂い」と「解答の選択肢(6種類)」
が印刷してあります。
制限時間10分間に、順番にカードを開いて中の匂いを嗅ぎ、
そのにおいが何の匂いなのかを選択していきます。
匂いは日本人に親しみやすい物が選択されているらしいですが、
墨汁や材木など、思いの外難しく感じました。
ネットで検索したら12問中8問以上の正解で正常の範囲ということでした。
一応10問正解なのでよかったです。
次は会場を移して「基本味の選別」の試験。
まず6種類(酸味・苦味・塩味・甘味・旨味・金属味)の見本を確認します。
その後9種類のサンプルのうち、味を含むものが6個、
含まないもの(水)が3個あるなかで、
6種類の味を含むものを特定するというもの。
注意点としては、見本を確認してから問題にとりかかること、
試験から見本へは戻らない(見本の方が濃いためわかりにくくなる)こと。
見本もそんなに濃く味付けされているわけではなく、
試験に至ってはほんのかすかな味の違いで本当に難しかったです。
何より菊姫の仕込み水が甘く感じられてしまい、
水を特定するのに迷いました。
それでもお馴染みの旨味(味の素)や、金属味などはすぐにわかります。
何度もやるより第一印象の方が正解の確立が高いと思いました。
こちらは全問正解し、自分の舌もまあまあだと安心しました。
勉強会はここまでで、その後は今年の新酒と
菊姫製品(黒吟から姫、焼酎まで)の商品の利き酒をしました。
もちろん最初は、大好きなBY大吟醸から、
今までのBY大吟醸に抱いていた、
軽やかで華やか印象に加えて、
どっしりとした奥深い旨さも感じ、
やっぱり菊姫の吟譲酒だなあと再認識しました。
その後は黒吟と吟をいただきました。
菊姫最高スペックのお酒の黒吟は、
酒販店でもおいそれと飲める酒ではないため一番人気でした。
初日の最後は懇親会、乾杯の酒はなんと『菊理姫』
お隣の席には、柳社長の奥様 ゆきえさんにお座りいただき、
柳家のお正月のことなど様々なお話をさせていただき楽しい時間となりました。