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セラフィーヌの庭

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20世紀初頭のフランスの田舎町に実在した「素朴派」の画家、
セラフィーヌ・ルイ(1864-1942)の半生を描いた映画。

貧しく身寄りもない彼女は、家政婦をしながら日々の暮らしを送っている。
深い信仰心を持つ彼女は、神からの啓示を受けて絵を描きはじめたのだという。

誰かに絵を習ったわけでもなく、
自然の草や土、動物の血から絵の具をつくり、
花や草、木、果物の絵を描き出す。

彼女の描く絵は、美しいけれど
見る者を不安にさせる狂気のようなものが感じられ、
それはやがて心を病んでいく彼女の運命をも予感させる

田舎の貧しい家政婦だった彼女が
ドイツ人の画商ウーデに出会い画家となり、
名声を得るはずだったその一歩手前で時代の渦に翻弄され、
悲劇的な最期へとむかう様子をカメラは淡々と描きだす。

セラフィーヌを演じた女優さんは、
まさに彼女そのものになりきっていたように思いました。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2010年12月02日 09:31