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SPAC秋のシーズン2025-2026「ハムレット」

SPAC秋のシーズン「弱法師」に続き、
上田久美子さん演出の「ハムレット」を観劇しました。

SPACで以前上演した武石さんが主演された「ハムレット」も観ていますが、
今回は全く違う演出で驚きました。
まず舞台全体がビニールで覆われていて、
その上で最後まで物語が進みます。
それはオフィーリアが溺れて死んだ川の水を表しているようでした。
物語を進行するのは本田真紀さん演じるハムレットの友人ホレイシオ。
このホレイシオ以外の登場人物は、
役がありながら全員がオフィーリアとなり、
それぞれがハムレットの物語を語り始めます。
台詞の無い時は舞台上で木になったり草になったり鳥になったり、
様々な動きをしながらそこに在り続けます。
そしてオフィーリア達に縛られてしまったホレイシオも、
縛られた姿のまま舞台上にい続けます。
宮城嶋さんが演じるオフィーリアも、
言葉を話すことなく様々な動きで舞台にあり続けます。
不思議な空間でした。
悲劇であるハムレットですが楽しい場面もたくさんありました。
配られたリーフレットには上田久美子さんのことばとして、
「ハムレットという役は、当時は西洋近代における
理性主義のパイオニア的なキャラクターだった~
(反対に)墓堀とか旅役者、
オフィーリアのようなあまり知的な言語を持たない存在に
重きを置いて『ハムレット』を演出してみようと~」
と載っていました。
たくさんのモノローグを紡ぐ
ロゴス至上主義の体現者であるハムレットに、
オフィーリアや動植物たちという非ロゴス的存在を対置したそうです。

それは終演後に行われた、
河合祥一郎市とのアフタートークでも語られていて、
とても面白いと思いました。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2025年11月10日 15:44