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繻子の靴 ポール・クローデル作 渡邉守章 翻訳・構成・演出

上演時間が約8時間となる「『繻子の靴』四日間のスペイン芝居」を、
静岡芸術劇場で観劇しました。

2016年に京都で初演されてから、
2回目となる再演を観劇できる機会に恵まれたことはとても幸せです。

作者のクローデルは、外交官でもあり1925年(大正14年)、
駐日大使として日本滞在中にこの戯曲の4分の3以上を書き上げたそうで、
16世紀末のスペイン、新大陸、アフリカ、日本が舞台となる壮大な物語でした。  

さて、8時間の上演時間となると集中力も続きません。
構成は1日目、2日目、3日目、4日目となっているため、
約2時間づつの公演の後30分の休憩時間が3回入るということが事前にわかっていました。
午前11時から始まるため、希望すると1回目の休憩時には昼食が、
3回目の休憩時には夕食が用意されるという至れり尽くせりで、これにはとても感謝です。
(事前予約しなくても劇場ロビーではお弁当やサンドイッチなどの販売がありました)

観劇前は、8時間もの長丁場に耐えられるのか、実はとても心配でした。
前もって原作を購入し、読んでから観劇をと思っていたのに、
台詞回しのあまりの難しさにあえなく撃沈してしまいました。
それでも少しは原作に触れていたことと、
配布いただいた資料の助けで、物語そのものはとてもよくわかりました。
また俳優さんたちの優れた表現力と、
舞台美術の素晴らしさに圧倒され、とてもとても感動しました。

初めての体験ばかりでしたが、
「オラトリオ型」という演者が「譜面台」を前にテクストを読む局面と、
実際に演技する局面を組み合わせた構成は斬新でした。

この時代この場所では,
キリスト教の教義がその精神世界を構成する重要な要素で、
キリスト教徒ではない私には,
主人公たちの心情に、心から寄り添うことはできなかったけれど、
4日目の最後に魂の救済があったことにより、
観劇後の精神状態が、
開放感と充実感、そして清清しさに浸れました。
とても貴重な体験でした。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2018年06月11日 17:44