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映画『罪の声』 監督:土井裕泰

映画『罪の声』は、「グリコ・森永事件」をモチーフにした小説、
『罪の声(塩田武士 著)』を映画化したものです。
それは昭和の未解決事件の中でもかなりセンセーショナルでした。
食品会社に送り付けた脅迫文や、
子どもの声で吹き込まれたテープ、キツネ目の男など、
今でも当時のことは思い出せます。

京都でテーラーを営む曽根俊也は、
ある日父親の残した遺品の中にカセットテープを見つけ何気なく再生してみると、
幼いころの自分の声で吹き込まれた脅迫テープだということに気づきます。
新聞記者の阿久津英士は、
この事件の真相を追っているうちに曽根俊也と出会います。
脅迫テープに使われた子供は3人。

初めは幸せな家庭を守るため拒否していた曽根ですが、
あることがきっかけとなり他の2人は今どうしているのか、
阿久津と一緒に子どもの行方を追い始め、
わかった真相とは・・・。

とにかく役者さん一人一人が、
それぞれに熱のこもった演技で圧倒されました。
原作は未読ですが、配役もとてもあっていたと思います。
特に事件に巻き込まれ運命に翻弄された子供を演じた役者さんからは、
座っているだけでどんな人生を歩んできたのかがわかるくらい、
こちらが身震いするような感覚が伝わってきました。
最後は少し光が見えたようなエンディングで少し救われました。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2020年11月13日 13:28