メナム川の日本人

SPACの演劇「メナム川の日本人」を観劇しました。
2020年3月に初演を観劇予定でしたが、
新型コロナの流行で一週間だけの上演で打ち切りとなってしまい、
実に5年ぶりの再演でした。
主人公は静岡にゆかりのある山田長政で、
タイで活躍した英雄だという漠然とした知識しかなく、
原作は遠藤周作さんなので、
おそらくキリスト教の信仰が根幹にあるだろうと予想しました。
殆ど事前情報なしの観劇でしたが、
いつも自然農の田んぼに行く途中、
葵区の富厚里に山田長政生誕の地と書かれた場所があり
親近感を持っていて今回の演劇を楽しみにしていました。
まず舞台美術と衣装がシンプルでありながら、
いつものSPACらしい美しい造形に魅了されました。
俳優さんたちの台詞や身振り、目線からは
シャム(タイ)の暑さを感じました。
長政は野心家ですが、同時に王や王妃、王子に対する義もあり、
日本人町の住民に対する思いもすごくある熱い人でした。
長政に対比するかのように描かれていた、
神父のペトロは純粋にキリスト教を信じ、
神のために命と一生を捧げて亡くなりました。
長政もペトロも志半ばで、
傍から見ると不幸な人生に見えますが、
本人たちにとっては満足のいく人生だったようにも思えます。
演劇は自分とは程遠い人の人生をほんの少し垣間見ることができます。
今回もそんな貴重な体験になりました。



























