柳家 花緑 独演会(ろうさい寄席)
静岡の全労災主催の「ろうさい寄席」、
毎年3月のこの時期に行なわれる人気企画です。
昨年も「柳家花緑」師匠が来てくれることになっていたらしいのですが、
震災直後で中止となり、
実に3年越しに実現した独演会でした。
前半は、8番目の弟子という「柳家 フラワー」さんの「元犬」から。
この噺があるのは知っていましたが初めて聴きました。
続いて「花緑 師匠」の「火炎太鼓」
昨年も一度聴きましたが、
何回聴いても面白い。
ちょっと気の強いおかみさんと、ぼんくらな亭主の、
演じ分けが本当に上手です。
ちょっとした手のしぐさにも、その人となりが表現されて流石です。
中入りのあとは、
「柳貴家 雪之介」さんによる「大神楽」。
寄席で、よく「色もの」といわれる、
皿回しや切り絵、マジックなどの演芸が披露されますが、
この「大神楽」は、今まで見たなかで一番すごかったです。
まだ27歳にもかかわらず芸暦24年というのにもビックリ。
袴すがたが、とっても素敵な方でした。
最後は再び「花緑 師匠」の「試し酒」。
大酒飲みが、一升の酒を飲み干していくその音。
そして次第に酔っていく姿に笑いました。
私は、花緑師匠の実のおじいさん、5代目「柳家 小さん」の、
「禁酒番屋」や「猫の災難」といった酒の噺が大好きなのですが、
いつか花緑師匠の「禁酒番屋」も聴いてみたいものです。