本の力

今日の日本経済新聞に、作家の小池真理子さんが
被災された友人から「テレビは怖いから見たくない、本が読みたい。
けど、電子書籍は電気がないと使えない。紙の本は絶対になくさないで」
と言われたと書いていました。
私も、昼間仕事をしている時は気を紛らすことが出来ますが、
自宅に変えると、震災のニュースをテレビで見るのがつらく、
かといって、何も見ないのも気になり、
緊急地震速報が流れるたびに恐怖を感じてしまいます。
何をしていいのかおろおろしてしまったり、
手につかなかったり、
そんな時、本を読むことが癒しになりました。
ちょうど図書館でリクエストして借りた「ピエタ」。
18世紀のヴェネツィアを舞台にした、作曲家「アントニオ・ヴィヴァルディ」と
「ピエタ」という孤児院で育った「合奏合奏の娘たち」との交流、
貴族や高級娼婦や、ゴンドラ漕ぎの老人など、
ヴェネツィアならではの舞台背景と、
音楽が聴こえてくるような表現力に、
現実をしばし忘れて物語の中に遊ぶことが出来ました。
著者は 大島 真寿美さん ポプラ社より





