国立劇場 義経千本桜 Cプロ
10月の国立劇場は「義経千本桜」の通し上演。
先日、BプロとCプロを観劇しました。
写真は国立劇場のロビーに飾られた「鏡獅子の彫刻」(東京国立近代博物館蔵)
作者は平櫛田中という方で、モデルは六代目尾上菊五郎さん。
高さ2mの大作で、
完成までになんと22年もの歳月がかかっているそうです。
そして今回はCプロについて。
前半は舞踊の「道行初音旅」
静御前と佐藤忠信が義経との思い出を踊りで表現します。
Aプロの静御前は米吉さんでとても可憐で美しかったのですが、
Cプロの静御前は時蔵さんでした。
同じ演目でも役者が変わることはよくあるそうですが、
見慣れていないのでちょっとびっくりしました。
でもこの回の静御前と忠信は主従関係をきっちり見せているので、
時蔵さんの方がしっくりくるのかなと観ているうちに感じました。
「河連法眼館の場」
本物の忠信と狐忠信との演じ分けが見事でした。
早替わりや欄干渡りなど視覚的にも楽しく、
また親を慕う子狐の情愛を感じさせるシーンでは、
とても胸にジーンときました。
だからこそ義経が初音の鼓を源九郎狐に授けるシーンに真実味が加わりました。
今月の国立劇場の通し狂言「義経千本桜」は、
今まで以上に歌舞伎を堪能できてとても満足しました。