きらくな寝床
自然農の田んぼ2020 脱穀と唐蓑(とうみ)かけ

11月8日と9日、稲の脱穀と唐蓑かけをやりました。
8日に全て行う予定が、
前日の雨で稲が湿ってしまったため、
日曜日は、脱穀機と唐蓑を田んぼに運び
設置までの準備だけしてきました。
毎年お世話になる足踏み脱穀機は、
かなり年代物ですがまだ現役です。

実際に作業するときは、
下にシートを敷いて脱穀機を囲い、
上からカバー(布団カバーを使用)をかぶせて、
籾米が外にこぼれないようにしっかり覆います。

準備が整ったら稲架から稲を外して、
三束をひとくくりに縛った藁を解いて一束づつにします。
自分の田んぼでやっているので、
藁はそのまま田んぼにおいたままで大丈夫。

ドラムの部分を押しながら回し、
回転が止まらないように足で踏み続けます。
そこに稲を一束づつ差し込み突起に当てて脱粒させます。
開始から1時間ほどで脱穀が終了しましたが、
ずっとペダルを踏み続けなのでなかなか疲れます。

脱穀の次は唐蓑にかけます。
唐蓑は、手で突起を回すと中の羽が回転し風が起こります。
そこに少しづつもみ米を落としていくと、
中身の入っていないもみ米や藁くずを飛ばしてくれて、
下にいいもみ米だけが落ちてきます。

唐蓑は一回ではなかなかきれいにならないので何回かかけます。
最初は、藁やくずが混じった状態です。

2回、3回と続けるとだんだんときれいになっていきます。

むかって右側に、いいもみ米が、
左側にくず米が落ちてくる仕組みになっています。

唐蓑をかけ終わったもみ米。
全部で8.64㎏でした。
調べたら、昨年は9.785㎏、一昨年は9.63㎏、
3年前が18.12㎏、その前の不作の年が6.5㎏だったので、
今年はやや不作の年となりました。
ここから籾摺りをするとさらに2割減り、
精米するとまた1割減るので、
実際に食べられるお米の量は6㎏強です。
お米の収穫量は少ないけれど、
今年も一年を通じて様々な体験をさせていただきました。

来年の農作業用の藁を除いて残りは田んぼに撒きます。
自然農なのでなるべく田んぼに返します。

最後に大豆の収穫をしようと思いましたが、
まだ葉が枯れ落ちていないのでもう少し畑におくことにして、
また枝豆で食べる分だけ収穫して帰りました。
味噌づくり用に作っている大豆ですが、
美味しすぎて、枝豆で全体の4割ほど食べてしまいました。
稲と比べて大豆は豊作だったので、
それでも味噌用に充分収穫できそうです。
【きらくな寝床】
柿とはやと瓜

今日は脱穀に棚田に来ましたが、
前日の雨で稲が湿ってしまい脱穀ができませんでした。
準備だけして翌日の午前中にやることにしました。
せっかく来たので、
柿の実と柿の木にツルを伸ばして高いところになっている、
はやと瓜の様子を見に行きました。

はやと瓜は姉からよくぬか漬けにしたのを貰いますが、
コリコリとしてとても美味しいです。
緑色のをよくみますが、ここのは薄いきれいな黄色です。

柿の実も鳥がかなり食べてしまいました。
それでもまだこれくらいは収穫できました。
はやと瓜は高いところになっていたのを一つだけいただきました。
【きらくな寝床】
枝豆の収穫

10月28日の夕方、
暗くなる前に棚田にやってきました。
着いたのは16時過ぎでしたが、まだ日が残っていました。
ほとんどの田んぼで、ほぼ稲刈りが終わっていました。

最初に稲刈りから10日たった稲の様子を確認。
このところ秋晴れのお天気が続いたので、
順調に稲が乾いています。
この様子なら来月の8日に脱穀ができそうです。

先日、1本だけ収穫した大豆を枝豆で食べたら、
すばらしく美味しかったのでまた少し収穫していきました。

この前よりも実のつき方が少なかったので、
5~6本収穫しました。
畑で豆だけ取って葉も茎も置いていきます。

これだけ収穫できました。
田んぼにいたのは40分ほどでしたが、
みるみる暗くなってきました。

家に帰ってすぐにお湯を沸かし、
沢山だったので3回に分けて茹でました。
採れたて、ゆでたての枝豆はやっぱり最高に美味しかったです。
ちなみに今日のお昼ご飯でみんなにもおすそ分けしたら、
美味しいと喜ばれました。
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ2020 共同田んぼの稲刈り その2

稲の束を手分けしてどんどん縛っていきます。

稲架にかけていきます。
縛った結び目が手前になるようにして左右交互に一束と二束にし、
結んだ藁の先を稲架のうえで次の稲束でおさえるようにのせます。
一束の方の稲は地面と垂直になるように掛けます。
そうすると一束の稲だけ見ると、やじろべえのように傾いて見えますが、
結び目がかみ合ってしっかり止まるので最後に紐で縛らなくても大丈夫なんだそう。
何年もやっているけど忘れていたことをたくさんまた教わりました。

稲刈りの後、大豆の話になりました。
今なら枝豆でまだ食べられるそうなので、
仲間と一緒に大豆畑に行きました。
作っている黒豆の枝豆を一株いただきました。

この前見た時、葉っぱと茎が育ちすぎて豆のつき方が少ないと思ったら、
奥の方にはたくさん豆のさやがついていました。

左が黒豆、右が我が家の在来の豆です。
夜、茹でて食べたらとても美味しくて、
もっととってくればよかったと後悔したくらいです。

これは仲間が直播で育てた古代米です。
何とか穂はできていましたがそれほどいい育ちではなかったようです。
となりで作った同じく直播のイセヒカリという品種はまずまずの出来のようなので、
直播にも、むく品種とむかない品種があるようです。
有機のサツマイモ栽培と同じです。
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ 2020 共同田んぼの稲刈り

10月24日、共同の田んぼの稲刈りがありました。
棚田についた時、ちょうど稲架づくりが始まったところでした。

長い木を上手に組み合わせ、みるみる立派な稲架ができました。
稲が豊作だったら2段にも3段にもできる稲架です。

まずは黒米から稲刈りを始めました。
草をよけて根元から刈ると簡単に稲と草に分けられます。
我が家の田んぼよりも草が少なく楽です。

6人で刈るとあっという間です。

昨日の雨で稲がまだ湿っているので、
すぐに縛るのはやめてシートの上で乾かしておきました。

来年の種もみにする株を町田さんが選んで印をつけました。
まだ青々としているので刈らずにもう少しおいておきます。

シートの上に乗りきらなかった稲は畔に並べました。

こちらは後から刈った緑米です。
緑米は香り米といって炊いた時の香りがとてもいいお米です。

お昼ご飯の後、並べて置いた稲を三束づつ重ねていきます。
稲架にかけるときに右と左が交互になるよう、重ね方を変えます。

稲わら3本で縛ります。
これは仲間内でも意見が分かれるところで、
藁で縛った方が楽という人と、紐の方が縛りやすいという人がいます。
私は、藁の方が縛りやすくて締めやすく、
脱穀の時に解くのも楽だし、
解いた藁の始末もそのまま田んぼに置いていけるという利点で断然藁派です。
縛っている時に切れてしまう時もありますが、
予め湿らせておくと切れにくくなると教わりました。
それもいい藁があればで、
今年の我が家の稲の状態では来年使えるかどうかわかりません。
つづく
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ2020 稲刈り番外編その2

稲刈りの時、刈った稲を置くために広げたブルーシートの上に、
バッタがたくさんいました。
2回目の稲刈りの時、
交尾しているバッタを見かけました。
あきらかに体の大きさが違うので最初は親子かと思ったけど、
調べたら「コバネイナゴ」というイナゴの仲間でした。
成虫の体長はオスが28~34㎜、メスが40mmということなので、
やはり上に載っているのがオスでした。
日本中の水田で7月から12月ころまで見られるのだそう。
長野県で食べられている郷土料理のイナゴの佃煮はこれでしょうか?
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ2020 稲刈り つづき

10月21日、秋晴れの気持ちのいいお天気の中、
先日残ってしまった分の稲刈りに行ってきました。
面積は1/3くらいなので、1時間くらいの作業で終わる予定でした。

日曜日に刈った分の稲です。

田んぼ一面に草がかなりぼうぼうに生えているので、
ヒエや種が厄介な雑草はそのままにしておくとさらに増えると思い、
稲刈りが終わった場所から草刈り機で草を刈っていきました。
1人が稲刈り、一人が草刈りと手分けして作業です。

稲刈りと草刈りがほぼ同時に終了。
休みなくやって2時間半かかりました。
終わってみればこの前と同じくらいの稲の量となり、
作った稲架のサイズはピッタリでした。

稲刈りの後は石垣の草取りもしました。
これで田んぼがきれいになりました。
約3週間後に脱穀と唐蓑をかけます。
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ 2020 番外編

稲刈りの後、大豆畑の様子を見に行きました。
葉っぱに虫食いが見られたものの、
まだ青々としていて収穫時期はもう少し先のようです。
全体的に大きく育ち過ぎたためか、
大豆の実のつき方は少ないように感じます。

仲間がやっている畑で、
「百舌鳥のはやにえがある」と教えてもらい見に行くと、
オクラの先端にきれいにバッタが刺さっていました。
はやにえは、エサの少なくなる冬の間の食糧となるようですが、
特に繁殖期前の1月にはやにえを食べたオスは鳴き声が良くなり、
メスにモテるという研究結果があるそうです。

共同田んぼの黒米と赤米。
ここは24日に稲刈りの予定です。
【きらくな寝床】
自然農の田んぼ2020 稲刈り

10月18日、田んぼの稲刈りをしました。

前回共同作業で草刈りをしてから一か月ぶりの田んぼは、
草が生い茂り稲が見えないほど、
まさかこんなに草だらけになるとは思っていなかったのでびっくりしました。

手前から稲刈りを開始。
刈り取った稲には草がたくさん混じってしまうので、
稲を刈るより草を取り除くのに時間がかかりました。
今年は苗作りも上手くいき、
途中の生育も良かったように思っていたのですが、
分けつがあまり進まず少ないものは2、3本、
多くても24本までで大抵は10本以下という不作でした。
穂ができていてもそのまま白く枯れてしまっているなど、
“いもち病”にかかってしまった稲も見られました。
低温と多雨が原因のようです。

刈り取った稲は一握りくらいの束にして、
右、左、真ん中と重ねます。

ある程度刈り取って場所が開いたら、
先に稲架(はさ)を建てます。

3本の木で支えを作り、横木を渡して稲架の完成です。
長い稲架なら真ん中にも支えを作りますが、
今年の出来では短くてよさそうです。

刈り取って重ねてあった稲を昨年収穫した稲わら3本で束ねます。
藁をぐるっと一回りさせたら前で合わせ、
ぐるぐると三回ひねって差し込みます。

束ねた稲を稲架にかけていくのですが、
その時に、3束重ねた稲を両側二束と真ん中の一束に分け、
手前側に二束と一束が交互に来るように掛けます。
この日は午後から予定があり約2/3を刈りとって終了。
残りの稲刈りも今週中に行います。
【きらくな寝床】
乾漆 その後

乾漆で作った板を五角形の形に成形し、
端を麦漆で貼り合わせました。
接着面を抑えるのに洗濯ばさみでは弱いので、
先輩手作りの補助具を借りました。
この道具はとてもよくできています。

接着してから丸一日たったので補助具を外してみたら、
ちゃんと接着されていました。
次回は底板を切って貼り付けます。
【きらくな寝床】