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大地よ アイヌの母神、宇梶静江自伝 藤原書房

友人から「熱源」とともにお借りした本。
色々と忙しく読み終わるまでにかなり時間がかかってしまいましたが、
毎日寝る前に少しづつ楽しみながら読ませて頂きました。

宇梶静江さんは明治生まれの両親のもとアイヌ民族の子孫として生まれます。
アイヌとは「人」という意味。
ユーカラ(叙事詩)を伝え、何百年も争うことなく、
大地、水、火、風などの自然を神として敬い、
全てを分け合いながら平和な暮らしを続けていたアイヌ民族は、
和人の入植とともに土地と職を奪われ、
以後、差別と迫害を受け苦難の道を歩み続けることになります。
アメリカの先住民族が受けた仕打ちに対しては映画等で知る機会がありましたが、
日本でも同じように先住民であるアイヌに対して、
ひどい迫害をしてきた歴史については殆ど知りませんでした。

現在88歳となられる宇梶静江さんが86歳の時に出された本著では、
アイヌ精神の復活のために様々な活動と挑戦をしてきた過程が記されています。
アメリカのハーバード大学をはじめ、世界各地、
日本で行われた先住民サミットなどでの講演内容も読むことができました。
アイヌとしての誇りとアイデンティティの復活を願い、
活動を続けている彼女のエネルギー源は、
貧しくても幸せな原体験の記憶であり、
脈々と受け継がれるアイヌの血そのものかもしれないと感じました。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2022年08月27日 10:08