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ザリガニの鳴くところ ディーリア・オーエンス 著/友廣純 訳

少し前にNHKあさイチで紹介された映画「ザリガニの鳴くところ」
興味が沸いて上映館を探しましたが、
東京に行かなければ観られそうもないので、
それならばと原作を探し読み始めたら、
これほど読み応えのある面白い小説は久しぶりでした。

ノースカロライナ州にある湿地帯で、
地元の青年チェイスの変死体が発見されます。
容疑者は湿地の少女と呼ばれているカイア。
彼女は幼いころ家族に捨てられ、
湿地で一人、孤独と差別の中を生き抜いてきた女性でした。
カイヤの成長過程と、
事件の捜査との時間を行きつ戻りつしながら、
終盤は容疑者となったカイアを陪審員たちが裁く法廷劇となります。

カイアに起こる様々な困難や差別に、
胸がふさがるような気持ちでしたが、
少ないながらも彼女を支える人たちの存在により、
自立していくカイアの逞しさに救われました。
また自然豊かな湿地とそこに暮らす動植物の生態が、
美しく繊細に、リアルに描写されていて、
読後に作者が動物学者と知って納得でした。

様々な要素が詰め込まれた大河小説のようでした。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2023年03月17日 10:42