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ほしいもブログ
SPAC演劇「変身」
静岡県舞台芸術センター(SPAC)の演劇「変身」を観劇しました。
原作はもちろんフランツ・カフカ。
実は高校生の時に原作を読んで、
ちっとも好きになれなかったことをよく覚えています。
SPACは中高生鑑賞事業というものを行っていて、
変身もその一つです。
もし高校生の私がこの演劇をみたらきっと好きになれたでしょう。
舞台も役者も目の前で次々と形を変え、ひっくり返り、捻じ曲がり、
虫に変わってしまった男の感情と虫そのものの質感や気配を伝えます。
と同時に家族の戸惑いと悲しみ、混乱を浮き上がらせます。
SPAC俳優陣が優れた身体能力で、
舞台上を縦横無尽に動き回り、
ありえない物語を時にユーモラスに、時に悲しく表現します。
とてもとても素敵な演劇でした。
不条理なことはいつ自分の身に起こるかわからないし、
どんな状況であっても生きていかなければならないのだから、
ちょっと身につまされながら鑑賞しました。
鑑賞後に行われた、演出された小野寺修二さんと、
ダンサーでありパフォーマーの川口隆夫さん、
SPAC芸術総監督宮城聡さんのアフタートークもとても楽しかったです。
日時: 2017年11月19日 17:01