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響 ~小説家になる方法~ 柳本光晴 著

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漫画大賞2017年の大賞受賞作品「響 ~小説家になる方法~」を、
姪が貸してくれたので、久しぶりに新しい漫画を読みました。

ある出版社の文芸編集部が主催する新人賞に送られてきた小説。
応募の規定はウェブからの電子データのみのためゴミ箱に捨てられてしまうけれど、
偶然編集者の花井が拾って読むと、
文学界を変えてしまうかもしれないほどの革新的な小説だった。

作者名 鮎喰響(あくいひびき)としか書かれていない連絡先のわからない小説を、
花井自身がデーター化し、新人賞の候補作として審査に回し、
何とか二次審査までに鮎喰響の連絡先を探そうとする花井。

平行して、響と幼馴染の涼太郎の二人が通う高校生活が描かれる。
文芸部のメンバーとの関わりを中心に起こるエピソードによって
次第に、響の人となりが浮き彫りとなっていく。

類まれな文才と感性を持ち、
自分の気持ちをストレートに行動に移してしまう性格から、
時に狂気じみた行動もしてしまう響の行動は、
凡人の私には到底理解できないけれど、
他を圧倒するほどの才能を持つ人間は、
たぶんこれぐらい破天荒な人物なんだろうと理解はできます。

その反面、憧れの小説家と会った時などに響が見せる
はにかむような表情には、年相応の可愛らしさも感じます。

幼馴染で、響に対して偏執的な愛情をもつ涼太郎、
文芸部部長で、日本を代表する作家を父にもつ祖父江凜夏(そふえりか)
編集者の花井ふみなど、
個性あふれる登場人物によって展開していく物語は今後も目が離せないです。

とりあえず4巻まででしたが、あっという間に読み終えました。
面白かったです。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2018年03月15日 18:03