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ふじのくに⇔せかい演劇祭 2018 「寿歌(ほぎうた)」

北村想氏が約40年前に書いた戯曲を
SPACの宮城 聡 芸術総監督が演出した「寿歌」を観劇しました。

舞台はSPACの野外劇場。
一面に広がるカラフルなごみの山、
上空には花火のようにミサイル爆弾の残りが飛び交っている。
核戦争後の荒廃した地方都市で、
無限大の輪のように続く黒い道の上を、
旅芸人のゲサクとキョウコがリヤカーを引いて歩いています。

とても悲惨な戦争後とは思えない関西弁でののんびりとしたやりとり。
生きていくことの逞しさを実感させます。

道の途中でヤスオと名のる男と出会い、三人で旅を続けます。
風貌といい、名前といい、神(キリスト)を象徴としているような雰囲気ですが、
けして万能の神ではなく、唯一の力は「物品取り寄せの術」というもの。
三人はそれすらも芸として人に見せて日々の糧を得ようとします。

三人の旅はやがてまた二人となり、ゲサクとキョウコの旅は続いていく。
それだけの演劇ですが、何ともいえない余韻がありました。

どこまでも明るく純粋なキョウコと三人の屈託のなさに、
かえってその裏の悲惨さも想像してしまいますが、
世界を破壊してしまう人間の愚かさと、
どんな境遇でも生きることを選択した人間の強さも同時に感じました。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2018年05月02日 15:50