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ほしいもブログ
第十六回菊姫会 その1
平成31年2月19日(火)・20日(水)の二日間、
第十六回菊姫会が、山代温泉ゆのくに天祥で開催され、
菊姫酒造の製品を販売している酒販店が全国から集まりました。
初日は14時スタート。
始めに、菊姫会会長 酒舗まさるや社長 園部 松男氏の挨拶から。
日本酒を取り巻く状況は非常に厳しいけれど、
二日間を通してしっかり勉強し、大いに飲み、語り合って、
日ごろの事業に活かしてほしいとのこと。
次に菊姫合資会社代表 柳 達司氏の挨拶。
柳社長の挨拶はいつも短い。
多く語らないだけで伝わるものはすごくある、といつも思う。
続いて、菊姫合資会社専務取締役 柳 荘司氏が、
「これからの菊姫について」と題してお話されました。
荘司さんは、次期菊姫酒造を担う存在です。
年齢は若いけれど、柳社長同様日本酒に対する強い信念が伝わってきます。
消費者の日本酒離れについては、
酒蔵がしっかりした酒造りを怠ったツケだと仰り、
菊姫の存在意義について常に考え続けているのだといいます。
それはお米の旨味が凝縮された、本当に美味しい日本酒造りを続けることであり、
素晴らしい日本酒文化を後世まで伝えていくのだと。
菊姫会に参加していつも思うけれど、
菊姫酒造の社員、従業員さんの一人一人からも伝わってきます。
そしてゲスト講師 かざまりんぺい氏による、
「日本酒に未来はあるか?~私が見た「新世代日本酒」とその後の日本酒事情~」
と題しての講演がありました。
かざま氏は、元講談社の編集者として、
数々の有名漫画家を担当され名作を世に送り出してきました。
現在は、子供の遊び及び親子遊びを支援する
「アソベンチャー・クラブ日本」代表として、
アウトドア遊びやサバイバル術、工作などを通じて、
子供たちに「生きる力」や「非認知能力の大切さ」を伝える活動、
幅広い執筆活動などを行っています。
また、日本酒が大好きで酒蔵めぐりもライフワークの一つだというユニークな講師でした。
多彩な方なのでお話もあちこちにとび、どれも興味深いものでした。
(余談ですが漫画編集者時代のお話は夜の懇親会の二次会で詳しく聞かせていただきました)
雑誌dancyu3月号での、日本の全酒蔵にアンケートを敢行!という日本酒特集の話、
日本酒製造現場で今起きていること、
酒米生産者の現状や、水をめぐる問題、
菊姫も第一回開催時に受賞したIWC(海外機関主催のコンテスト)について、
海外での日本酒事情や消費者の変化について、
など約1時間半たっぷりとお話していただきました。
結論から言えば、これからの日本酒の未来は、
呑み手の変化に対応していくこと、
またしっかりとした情報発信していくことが大切ということで、
「酒販店が握っている」と仰っていました。
何度も出てきた「風を吹かそうよ」という言葉が印象的でした。
(つづく)