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第十六回菊姫会 その4

菊姫会二日目は、9時から総会が行われ、
平成30年度事業報告、決算報告、監査報告に続き、
平成31年度事業計画案、事業予算案が承認され、
新役員の選出等が行われ無事閉会しました。

そして菊姫会最後のプログラムは、
菊姫合資会社 製造部長 喜本 卓哉氏による、
「プロセスコントロールと酒造り(一トン仕込みと三トン仕込み)のお話。

製造工程におけるプロセスコントロールの機能は、
「要求される品質が安定して継続的に得られるように、
プロセス(仕事のやり方)を安定させること」との説明が最初にありました。

菊姫の一トン仕込みも三トン仕込みも、
近年の変化はプロセルコントロールの考え
(よい作業、安定した作業、持続可能な作業)を取り入れることで、
品質が向上して、安定した造りが年々実現されてきているとのこと。
その安定性は、20年前とは比べ物にならないほどだそうです。

実際に、菊姫の昭和蔵と明治蔵(平成蔵)の製造ポテンシャルを例にとり、
製造能力の固定概念を打破して改善してきたことを説明し、
特に、原料処理の品質は吸水の均一性の部分で大きく向上したということです。

山田錦という最高の酒米によって到達した現在のお酒の品質は、
これから先の未来へ続くことを考えた場合、
良い結果を生み出してくれる人の力量だけに頼っていたのでは、
今は良くても、長く続かず、
それでは菊姫の品質を守ることができない。
そうなると、
その製品が最適なプロセスで造られているかどうかが大事なのだといいます。

喜本さんのお話を聞き、
菊姫の造りは毎年同じことをすることは無く、
進化(深化)していることがよくわかりました。

イメージだけの手間隙ではなく、
製造部の方々が、時間を費やし、
菊姫の品質を守るためおこなってきた、
「真の手間隙」が今回のお話で理解できました。

菊姫会推奨のお酒、鶴の里と山廃純米の酒質と、
そのための仕込みの違いについても説明があり、
大変勉強になりました。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2019年02月27日 18:35