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月イチ歌舞伎『天守物語』

毎月歌舞伎が映画館で見られる月イチ歌舞伎。
7月の演目は泉鏡花原作の『天守物語』。

以前SPACで宮城聡さんが演出された『天守物語』を観劇したことがあり、
その独特の世界観がとても美しく描かれていたことを覚えています。
演劇と歌舞伎の違いを比べるのも楽しいと思い、
2019年の月イチ歌舞伎の演目の中でもかなり楽しみにしていました。

最初に玉三郎さんの解説映像があり、
泉鏡花ワールドに遊びに来たような気持ちでご覧下さいとのこと。

姫路城の天守閣には魔物が住んでいる。

という伝説を元にこの小説が書かれたそうです。
前半は天守に住む絶世の美女、富姫のもとに、
猪苗代に住む妹、亀姫が遊びに来て、
姉妹とお付きたちの華やかな遊びの場面が繰り広げられます。

後半は、独りになった富姫のもとへ人間の姫川図書之助がやってくる。
実は富姫が亀姫にお土産にと捕った白い鷹を逃がした罰で、
殿様から切腹の代わりに魔物の住む天守へ行くことを命じられた鷹匠でした。
富姫は図書之助を一度は逃しますが、
途中で灯りの火が消えてしまった図書之助が再び天守にもどってきて…。
ここから事件は思わぬ方向へ向います。

男性が絶世の美女を演じる歌舞伎は、
この演目にとても合っていると思いました。
玉三郎さんの富姫、図書之助の海老蔵さんはとても絵になります。

また、舞台はいつの時代という設定は無いながら、
人間社会には封建制度が色濃く残っている時代であり、
妖怪の世界にはそういうものがない。
また人間はしがらみにとらわれるが、妖怪は自分の心に純粋に行動する。
という対比が、人間の証である情が、
かえって魔物の方にあるように感じてしまい何だか感慨深かったです。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2019年07月12日 16:09