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印象派への旅 海運王の夢ーバレル・コレクション 静岡市美術館

静岡市美術館で10月20日まで開催中の『印象派への旅』を鑑賞しました。

19世紀末から20世紀に英国で活躍した海運王ウィリアム・バレルは、
熱心な美術収集家で、自身が集めた数千点のコレクションを
1944年に地元グラスゴーに寄付しました。

そのときの条件が「空気のよい地方に専用の美術館を建てること」と、
「英国外への持ち出しを禁止する」というもの。
美術館は1983年にオープンするも、
現在は建物の老朽化に伴い大規模な改装中の為、
門外不出の貴重な作品が日本初上陸となりました。

もう二度と見ることができないとても貴重な展覧会です。

一番初めに、私の大好きなゴッホ作
『アレクサンダー・リードの肖像』がありました。
グラスゴーの画商だった彼は、スコットランドの美術愛好家たちに、
同時代のフランスやオランダの美術を紹介し、
バレルコレクションもアレクサンダー・リードとのつながりで生まれました。
ゴッホ兄弟とも親交があったことがこの絵からもわかります。
明るい色彩でゴッホらしい筆遣いの美しい肖像画です。

セザンヌやルノアール、ドガといった有名作家の作品もありますが、
ほとんどがあまり知らなかった作家の作品で、
解説も全ての絵についているわけじゃなくて、音声ガイドもないので、
あまり先入観にとらわれず純粋に「この絵好き!」
という気持ちで気楽に鑑賞できました。

驚いたのは、バレルコレクションの中でも特に大事にされてきたという、
今回のメイン作品、ドガの『リハーサル』という絵は、
フラッシュ撮影しなければカメラ撮影がOKのため、
私もスマホで写してみました。

ヤーコブ・マリスという作家の絵は、
ちょっと私の好きな酒井駒子さん風で、
少女や子供がとても可愛らしくて好きでした。
ゴッホに水彩画や油彩を教えたという、
アントン・モーブの水彩画も印象的で、
アンリ・ル・シダネルの雪の中にある井戸の絵はとても幻想的です。
バレル氏は、身の回りの情景や川辺・海辺の情景を好んだそうで、
油彩や水彩のわけ隔てなく大事にしていたとのこと。
今回展示されている作品はほとんどが私の好みとも合う、
とても好きな美術展でした。
よかったです。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2019年09月10日 17:27