文藝別冊 杉浦日向子 没後10年記念特集 江戸の旅人

最近毎晩この本を読んで江戸に浸りながら寝ていました。
杉浦日向子さんが若くして亡くなってもう10年なんですね。
当時「お江戸でござる」が楽しみで、
お若いのに江戸時代に生きている人のように、
浮世離れした感じの杉浦さんを見るのが好きでした。
あらためてこの本を読んで、
杉浦さんは江戸時代の研究家というだけでなく、
アメリカのポップアートや現代美術、
ビートポップスや、洋楽、洋画、邦画、アニメなど、
様々な分野に精通した人だったんだということがわかりました。
バランス感覚に優れた人。
だからこそ江戸時代を語れるんだなあと。
本の中には実のお兄様の寄稿文もあり、
兄妹が影響し合いながら、
お互いの好きなものを披露しあっていたんだと、
微笑ましく羨ましく感じました。
印象に残ったのが「七五三の極意」というもの。
それは「七食五楽三会」。
例えば、大晦日にその年の一年を振り返った時、
七つのウマカッタ物、五つの楽しかった日、三人の出会いを思い出せたなら、
この一年がまずまず上等の幸せではないかと認定する。
ご本人は「怠け者の極意」と仰っていたけど、
案外いい人生ってそんなものじゃないのかな。































