ほし太の日向ぼっこ
金木犀

秋来ぬと 目にはさやかに見えねども
風の音にぞおどろかれぬる
平安時代の三十六歌仙の一人、藤原敏行の詠んだうた。
いつの時代になってもこの心情はよくわかる大好きなうた。
これは立秋の日のうたというから、
まだまだ秋とは言えない残暑の頃。
それでも秋の気配を感じるという感受性の鋭さにはかないません。
私は金木犀の香りがしてくると、
ああ秋だなぁと感じます。
学生の頃、
文化祭の準備で毎日遅くまで学校に残っていた、
そんな家との行きかえりのときいつもこの金木犀が香っていた…。
そんな思い出に一瞬でもどってしまう、
「香りの記憶」ってすごいなと思う。
【ほし太の日向ぼっこ】
抹茶と和菓子

知人にとても美味しい和菓子を戴いたので抹茶を点てました。
とはいってもまったくの自己流。
茶せんは持っているけど、
抹茶茶碗はその時の気分で自由に選びます。
今回はちょっと小ぶりだけど
この前買ったばかりの「小林ゆうさんのお茶碗」
抹茶用ではないけれど、
お茶の色がとっても綺麗に見えます。
そしてなんといっても今日のメインはこれ、
京都の「亀屋友永さんの岩ごろも」
よく「松露」と呼ばれる、
鹿の子に砂糖ごろもがかかったお菓子。
一見ものすごく甘そうに見えるけど、
中の小豆がほっこりしていて
まわりのころもが口の中でほろりとほどけ、
何とも言えない上品な甘さなんです。
このお菓子、
作るのにとっても手がかかっているらしく、
ひとつひとつ手作りで全部形が違っています。
まさに職人さんの腕のみせどころ。
亀屋友永さんでは、
「一個の値打ち」を大事につくられているそう。
もっと「岩ごろも」のアップの写真を撮ればよかったとちょっと後悔です。
【ほし太の日向ぼっこ】
静響定期演奏会♪

9月27日、友人に誘われて「静岡交響楽団 第46回定期演奏会」へ。
静岡に住んでいながら、
静岡交響楽団の演奏を聴いたのはこれが初めてでした。
今年はフィンランドを代表する作曲家
ジャン・シベリウスの生誕150周年にあたり
プログラムはすべてシベリウスの作品でした。
幕開けは交響詩「フィンランディア」
作曲当時はロシアの圧政下にあったフィンランドの愛国心を呼び覚ます曲として、
別名で演奏されられたこともあるそう。
間に祈りにも似た合唱が入り
私はCDしか聴いたことがなかったので
今回初めて生で聴くことができ感激しました。
次は、ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
シベリウス唯一の協奏曲。
大編成のオーケストラにもかかわらず、
静寂な世界を表現している第一楽章には驚きました。
沼田 園子さんのヴァイオリンソロは素晴らしかったです。
最後は、交響曲第二番 ニ長調
8曲あるシベリウスの交響曲の中でもっともポピュラーな曲。
幻想的で雄大な北欧の大自然が表現されているように感じました。
静響は、2008年3月承認条件が難しいNHK交響楽団を初めとする、
財団法人日本オーケストラ連盟の準会員の承認を受け、
名実ともに一流オーケストラの一員となったということで、
これからの活躍がますます楽しみです。
【ほし太の日向ぼっこ】
人参のポタージュ♪

日曜日愛車の6ヶ月点検でディーラーへ。
そこに置いてあった野菜料理の本の中の、
人参のポタージュが気になりました。
手帳にレシピをメモしてきて早速今日チャレンジしてみました。
材料は
人参 80g・玉葱 50g・オリーブ油 小さじ1
押し麦 大さじ1・だし汁 150cc・
豆乳 220cc・麦味噌 小さじ1/2・塩・胡椒 適宜
これだけで出来ちゃう簡単さ♪
①最初に玉葱と人参を炒めたら、押し麦とだし汁を入れて15分煮る。
②豆乳とあわせてミキサーにかける。
③鍋に戻して麦味噌をとき、ひと煮たちしたら塩・胡椒して出来上がり。
押し麦がちょうどいいトロみをだしてくれました。
優しい味わいで、
つくりたてのブルーベリーのジャムとベーグル
小豆かぼちゃと一緒にちょっと幸せな朝食でした。
【ほし太の日向ぼっこ】
映画 赤い靴

この映画が1948年に作られたとはとても思えませんでした。
もちろん、マーティン・スコセッシ監督の監修のもと、
二年の歳月をかけてデジタルリマスターされた
美しい映像美があってこそですが…。
それにしてもこの完成度には驚きです。
最近の新作映画を観るなら、
絶対こちらを観た方が満足すると思います。
贅沢を言えば、
もう少し大きなスクリーンで観たかったなあ…。
「赤い靴」の17分間ものバレエシーンでは、
自分が本当に劇場に行ってバレエを観ているかのような臨場感がありました。
他にもバレエの名作のシーンがたくさんあり、
とっても満足しました。
「赤い靴」の物語と、
ヒロインが愛と芸術の二つに引き裂かれる葛藤がシンクロしていて、
ヒロインには最後まで踊り続けて欲しかったなぁ。
追伸
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【ほし太の日向ぼっこ】
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【ほし太の日向ぼっこ】
山芋のサラダ♪

先日マクロビオティックの教室で「むくみ改善」の講義を受けてから、
好んでよく食べるようになった長芋。
本当は自然薯がいいんだろうけど、
中々手に入らないので長芋を使っています。
今日のは7月に習った「長芋とみょうがのジンジャードレッシングサラダ」
時期的にみょうがはなかったので、
長芋ときゅうり、トマト、サラダ用ミックス海草、
そしてバジルで作ってみました。
ドレッシングは、
おろししょうが・粒マスタード・塩・オリーブ油のみ。
カフェ風のおしゃれなサラダで、
むくみ改善の一石二鳥です。
【ほし太の日向ぼっこ】
映画 愛を読むひと

この作品は、ずっと原作「朗読者」を読みたいと思っていて、
中々その機会に恵まれなかったので先に映画で観ることにしました。
究極のラブストーリーという捉え方もあるけれど、
人生や価値観について考えさせるテーマでもあると思いました。
他人から見たらそれほどのことと思えなくても、
本人にとっては命と引き換えにしても守りたいものがある彼女。
そして、愛する人の命よりもそのプライドを守ることを選択した彼。
その愛は、あらたな状況変化の時、
はた目には、やっと幸せを手に入れられるのだと思えても、
あえてそれを選ばなかった彼女の心。
私にはあまり共感できなかったけれど、
そうすることによって
本当に自分たちの愛を完成させたのかもしれない。
と、観終わったあとに感じました。
【ほし太の日向ぼっこ】
映画 「カポーティ」

映画は好きです。
でも最近は派手なハリウッド超大作みたいな映画より、
実話に基づいた作品、ドキュメンタリーのようなのが好き。
この「カポーティ」は、
アメリカの作家トルーマン・カポーティの、
自身最高傑作と言われる「冷血」執筆にまつわる何年間かの物語。
農場主一家4人惨殺事件を題材にした新作の執筆のための取材を通して、
容疑者の一人と深く交流し、
生い立ちが似ていることから、お互いに理解し合いながら、
一方で彼の延命を願い、
もう一方で作品完成のために彼の処刑を願う、
そんな相反する二重人格的な屈折した人物像を、
「たぶん本人そっくりなんだろうな…」
と思えるほど熱演していたのが主演の「フィリップ・シーモア・ホフマン」
この演技で第63回ゴールデン・グローブ賞主演男優賞を受賞しています。
「冷血」を書き終えた後、カポーティは
あらたな小説を書くことは無かったと…。
そのくらいこの6年あまりの体験は彼自身の人生をも変えたのでしょう。
【ほし太の日向ぼっこ】
観たかったドラマ。

今年のお正月にwowowで放送された「コヨーテ、海へ」
全編に佐野元春の楽曲を使用したロードムービーで、
堤 幸彦監督が、ビート・ジェネレーションにオマージュを捧げた
オリジナル脚本を映像化したもの。
ということで絶対観たいと思っていました。
でも我が家ではwowow契約していないから残念…。
と思っていたらTUTAYAでレンタル出来ました♪
観るまでは『ビート・ジェネレーション』についての知識は限りなくゼロでしたが、
ビートについての丁寧な説明と重要な場所を辿る旅が
父と息子の物語の進行とともに描かれていてよくわかりました。
若い頃の夢を手に入れた者と、手放した者。
それによって手にした物と、失った物。
分かり合うためにはお互い努力が必要なこと、
なによりも自分の心を解放し昇華出来た時、
人は自分の人生を本当に生きたと言えるのかもしれない。
この映画を観て、
今まで知らなかった佐野元春の音楽の根底に流れるものについて、
少し理解できたような気がします。
【ほし太の日向ぼっこ】