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金木犀

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秋来ぬと 目にはさやかに見えねども
風の音にぞおどろかれぬる

平安時代の三十六歌仙の一人、藤原敏行の詠んだうた。

いつの時代になってもこの心情はよくわかる大好きなうた。
これは立秋の日のうたというから、
まだまだ秋とは言えない残暑の頃。
それでも秋の気配を感じるという感受性の鋭さにはかないません。

私は金木犀の香りがしてくると、
ああ秋だなぁと感じます。
学生の頃、
文化祭の準備で毎日遅くまで学校に残っていた、
そんな家との行きかえりのときいつもこの金木犀が香っていた…。

そんな思い出に一瞬でもどってしまう、
「香りの記憶」ってすごいなと思う。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2011年10月05日 07:08