ほし太の日向ぼっこ
映画 「カポーティ」

映画は好きです。
でも最近は派手なハリウッド超大作みたいな映画より、
実話に基づいた作品、ドキュメンタリーのようなのが好き。
この「カポーティ」は、
アメリカの作家トルーマン・カポーティの、
自身最高傑作と言われる「冷血」執筆にまつわる何年間かの物語。
農場主一家4人惨殺事件を題材にした新作の執筆のための取材を通して、
容疑者の一人と深く交流し、
生い立ちが似ていることから、お互いに理解し合いながら、
一方で彼の延命を願い、
もう一方で作品完成のために彼の処刑を願う、
そんな相反する二重人格的な屈折した人物像を、
「たぶん本人そっくりなんだろうな…」
と思えるほど熱演していたのが主演の「フィリップ・シーモア・ホフマン」
この演技で第63回ゴールデン・グローブ賞主演男優賞を受賞しています。
「冷血」を書き終えた後、カポーティは
あらたな小説を書くことは無かったと…。
そのくらいこの6年あまりの体験は彼自身の人生をも変えたのでしょう。
【ほし太の日向ぼっこ】
観たかったドラマ。

今年のお正月にwowowで放送された「コヨーテ、海へ」
全編に佐野元春の楽曲を使用したロードムービーで、
堤 幸彦監督が、ビート・ジェネレーションにオマージュを捧げた
オリジナル脚本を映像化したもの。
ということで絶対観たいと思っていました。
でも我が家ではwowow契約していないから残念…。
と思っていたらTUTAYAでレンタル出来ました♪
観るまでは『ビート・ジェネレーション』についての知識は限りなくゼロでしたが、
ビートについての丁寧な説明と重要な場所を辿る旅が
父と息子の物語の進行とともに描かれていてよくわかりました。
若い頃の夢を手に入れた者と、手放した者。
それによって手にした物と、失った物。
分かり合うためにはお互い努力が必要なこと、
なによりも自分の心を解放し昇華出来た時、
人は自分の人生を本当に生きたと言えるのかもしれない。
この映画を観て、
今まで知らなかった佐野元春の音楽の根底に流れるものについて、
少し理解できたような気がします。
【ほし太の日向ぼっこ】
今月のもでらあとライブ♪

高校の同級生のフルーティスト「佐藤 充一」くんが
毎月出演する清水の老舗ライブハウス『もでらあと』
毎回いろんなゲストが来て楽しい競演をしてくれます。
今月はフルート二本とピアノ。
深まる秋の夜をしっとりと過ごす予定が今年は残暑が厳しくて…。
それでも秋はクラシックが聴きたくなります。
特にフルート二本以上のときは絶対ドップラーが聴きたい♪
ということで期待通りにドップラーが二曲。
おそらく一番有名な「アンダンテとロンド」
そして、「リゴレット・ファンタジー」
今夜はこの二曲が聴けただけでも充分♪
だったけど、
他にも、パリ音楽院の課題曲や日本の歌「赤い靴」など、
聴き応えあるアカデミックな曲がたくさん。
そして今年のテーマソングともいえるべき
村松崇継さんが作曲した「EARTH」
いろんな人の伴奏で聴いたけど、
やっぱり星野さんのピアノはキラキラしてるなぁ♪
フルートの川島裕子さん、
ピアノの星野めぐみさんという美女二人の出演で
目の保養にもなりました♪
※もでらあとライブは毎月第2~第4水曜がクラシックライブ。
佐藤充一さん出演は第2水曜です。
清水区新緑町6-28 054-335-3234 萬芸能処 クワイエット・ハウス
【ほし太の日向ぼっこ】
和食のランチ♪

久しぶりに友人と和食のランチに行きました。
今まで知らなかったけど、
もう10年以上前から、友人の家の近くにあった割烹みたい。
毎日限定10食のみの季節の料理。
やっぱり外食は家で作れないものが食べたいから、
ここのお料理はまさにそう。
小さいザルには、季節のお料理がいろいろ、
銀杏を平たくしておせんべいのように揚げたもの。
いなごの佃煮。
サツマイモや里芋など、秋の味覚が彩りよく盛り付けられていました。
鰹のたたきと、冬瓜と鶏肉のトマト煮。
野菜のゼリー寄せ。
山菜の「みず」が入った赤だし。
ごはんと香の物。
水菓子は地元産の葡萄を食べやすく皮に切れ目を入れてありました。
またもう一度行きたい、と思える貴重なお店です。
割烹 林 : 静岡市葵区瀬名 (054)265-8888 日曜定休
追伸
昨日は「立秋」でした。二十四節気更新しました。
ご興味がある方は、干し芋のタツマのトップページからどうぞ。
干し芋のタツマ
二十四節気「立秋」の直接ページはこちら
立秋
【ほし太の日向ぼっこ】
東北限定どん兵衛

出張や旅行で県外に出かけるとき、
地元のスーパーに寄るのが好きです。
その地方によって品揃えが違ったり、
見たことのない魚や、珍しい野菜がおいてあったりするのが楽しいから♪
この「どん兵衛 東北限定バージョン」も、
宮城に行ったときスーパーで見つけました。
芋煮うどんで東北らしい、しかも芋30%増量で1個128円。
「お土産にもいい♪」と5個も買いました。
そもそも芋煮自体を食べたことがありません、
どんな味かな~とわくわくしながら食べてみると…。
やっぱりカップ麺にそれほど期待しちゃ駄目だった…(涙)

芋煮のことを調べたら、
県によって味付けや作り方は色々で、
共通するのは里芋を入れること。
お肉は、牛肉だったり、鶏肉だったり、豚肉だったり、
味付けは、醤油味か、味噌味で…。
このどん兵衛は、牛肉をつかった醤油味の芋煮がベースでした。
今度東北に行ったら、
是非とも本物の芋煮を食べてみたいな。
【ほし太の日向ぼっこ】
回転寿司「すし之介」

少し前に姉から「沼津にとっても美味しいお寿司屋さんがある」
と聞きました。
それも回転寿司なのに、
ネタが酢めしの上からこぼれるくらいのっているというのです。
回転寿司は家の近くに何軒もありますが、
「美味しかった」と思ったことは一度もありません。
回転寿司ということでちょっと不安はありましたが、
ちょうど近くを通るので寄ってみました。
平日の夕方の早い時間だったので、
お客さんは私たち夫婦以外は一組だけ。
遅れて親子連れが一組入りましたが、
見るとお寿司が回るレーンの上にはお寿司が一つものっていません。
板さんが「何でも注文してから握りますよ」
と言ってくれたので、気になるネタを次々頼みました。
「注文して握る」そう回転寿司じゃなくて普通にお寿司屋さんです。
でも金額は回転寿司のようにお皿の色で決まっています。

どのネタも美味しかったけど、
本マグロの赤身・中トロ・大トロが一貫ずつのった三点盛りは安くて美味しかった♪

ウニも、生しらすも、いくらも、みんなこぼれるほどのっていました。
「こぼれ寿司」っていうみたい。
お腹いっぱい食べられて満足満足♪
【ほし太の日向ぼっこ】
音楽のおくりもの

東日本大震災から半年。
もう半年なのか、まだ半年なのか…。
現地の様子はテレビの画面を通してしか知ることはできませんが、
まだまだ復興に時間がかかるということだけはわかります。
私たちにできることは東北を応援するのはもちろん
被災者の方のことを忘れずに、
心を寄り添って生きることだと思います。
同級生が出演するチャリティコンサートを、
同級生数人で聴きにいってきました。
静岡室内歌劇場チャリティコンサート「音楽のおくりもの」
と題されたコンサートは、オペラの中の曲を中心に
素晴らしい歌声を聴かせてくれました。
人間の声はこんなにも大きく、美しく、そして響きあうものなんだと、
あらためて感動しました。
普段はあまりなじみの無い、
オペラの一場面の曲をユーモラスに演じながらの歌や、
静岡男性合唱団のおじ様たちの渋い歌声など、
ほんとうに楽しいコンサートでした。
ささやかながらチャリティにも協力でき、
こういう機会を作ってくれた友人に感謝です。
【ほし太の日向ぼっこ】
油麩丼

油麩とは、宮城県北部の登米地方に昔から伝わる食材で、
小麦粉のたんぱく質成分のグルテンを、
油で揚げて作ったあげ麩です。
長さが25~26cm、直径が5cmぐらいの、
フランスパンのような形をしています。
この油麩を登米の及川さんからお土産に戴きました。
さっそく油麩丼にしてお昼のお弁当に♪
今では一年中販売されているようですが、
昔は夏の食材で夏に一番売れるようです。

戴いたのは油麩丼セットと油麩だったので、
さっそくまずはセットの方で作り方と味付けを確かめてみました。
丼の材料は、油麩・玉葱・長葱・卵・紅しょうがだけと、
気軽に作れます。
もともとお麩は大好きなのでこれはしばらくハマりそう♪
及川さん、ご馳走様でした。
【ほし太の日向ぼっこ】
有機栽培の田んぼ視察(パート2)

宮城県に続いて山形県東置賜郡川西町に行ってきました。
ここは明治時代この地を訪れたイギリス人の旅行家イザベラ・バードが、
「アジアの桃源郷」と表現したほど今でも自然豊かな土地です。
この地で有機栽培と減農薬で稲作を行なう農家さんを束ねている、
置賜産直センターの平田さんは、研究熱心な篤農家です。
平田さんからは、有機農業についてのお話や、
農政、長砂農園の有機栽培の相談など、
お米については本当に博識な方なのでたくさんの興味深いお話が聞けます。
毎回田んぼをみせていただくのですが、
今年初めて気がついたのは、
田んぼに水を引く場所がビオトープになっていること。
有機でお米を栽培するためには必要なことだそうです。

川西町で作っているお米の中で、今年タツマが仕入れするのが、
はえぬき・ひとめぼれ・つや姫です。
写真はつや姫、昨年かなり話題にもなったお米です。
今年の出来はこちらも上々のよう♪
きっと美味しい新米が食べられます。

【ほし太の日向ぼっこ】
有機栽培の田んぼ視察(パート1)

宮城県登米市に及川さんご夫婦が営む「有機農園ファーミン」があります。
台風12号の影響がまだ残る9月4日、
この農園を訪ねてきました。
震災以来初めて会うので、
そのときの状況と近況を聞きました。
幸いにも及川さんの自宅、農園ともに被害は最小限だったようですが、
ライフラインが復旧するまでの生活はかなり苦労されたことでしょう。
この登米市のすぐ隣町は「南三陸町」。
及川さんもボランティアで何度か行ったそうですが、
「街全体が何も無くなってしまった」状態だそうです。
被災地の方々は被害の大小に関係なく、
お元気そうに見えても、
精神的にキツイことがまだまだたくさんあると感じました。
そして何より心配で、話の核となったのが、
福島原子力発電所事故の影響です。
及川さんは本当に志の高い生産者です。
「環境も人も未来も守る」という強い思いで就農されているので
「汚染されたお米は絶対に出したくない」
と話していました。
土壌検査も独自に早い段階で行なっていて、
放射能対策もかなりされていました。
具体的には
田んぼにカリウム(パームアッシュ)を入れて
セシウムを吸い上げないようにする。
カルシウム(牡蠣がら石灰)を入れてストロンチウムを吸わないようにする。
など、
まだ収穫前なので米の検査はまだでしたが、
幸いにも稲体の検査では放射性物質は殆ど検出されませんでした。
宮城県全体の調査でも、
土壌や早場米など、いずれも問題ない数値だったので
流通はされるでしょうが、
何よりも風評被害が心配です。

一番上の写真は、ひとめぼれの田んぼです。
だんだんと穂がたれてきています。
今年は作柄がよく食味のよいお米が実りそうです。

登米市は、環境保全に努めていて、
及川さんの田んぼの近くには、
ラムサール条約により保護されている伊豆沼、内沼があり、
渡り鳥の越冬地となっています。
田んぼにも小鷺など、鳥がたくさんいました。
しっかりと放射能検査をして問題がないとわかったら、
「敬遠しないで、東北のお米をいつもどおり食べて欲しい」
と強く思いました。
【ほし太の日向ぼっこ】