吉例顔見世大歌舞伎
11月3日に歌舞伎座で「吉例顔見世大歌舞伎」を観劇しました。
祝日でしかもインバウンド需要もありほぼ満席でした。
「顔見世」とは江戸時代に、
向こう一年間その劇場に出演する顔ぶれを披露する興行として、
毎年11月に行われとても賑わっていたそうです。
歌舞伎座でも昭和32年に復活して以来、
恒例の秋の風物詩となっているとのこと。
演目も出演俳優もとても豪華でした。
観劇したのは、
静岡県舞台芸術センター(SPAC)芸術総監督の宮城聡さんが、
6年前に演出した「マハーバーラタ戦記」の再演です。
SPACの代表作の一つでもある「マハーバーラタ戦記」が、
歌舞伎になったらどんなだろうと楽しみにしていました。
昼の部11時から通し上演で午後3時34分まで、
途中35分と20分の幕間が入るものの4時間34分の長丁場でしたが、
あまりの面白さに、長さを感じず眠くもならずに楽しめました。
回り舞台やセリで、
セット転換や役者の入りがとてもスピーディかつ効果的でした。
歌舞伎ならではの動きや衣装、浄瑠璃や鳴り物に加え、
打楽器の音色はSPACの演劇ではおなじみで、
静岡県民として誇らしい気持ちになりました。
主役の菊之助さんはもちろん、
米吉さん、隼人さん、芝のぶさん、丑之助くん、
皆さんの演技力には圧倒されました。
衣装も大変きらびやかで見ごたえ充分でした。
ポスターは6年前の初演の際に、
ガンジス川で撮影されたそうです。
今回のチラシには使用されなかったのですが、
とても素敵です。