ほし太の日向ぼっこ
金の国 水の国 岩本ナオ 著 フラワーコミックス

このマンガがすごい!2017年オンナ編第1位受賞作という本作品を
姪が貸してくれました。
岩本ナオさんの漫画は今回初めて読みましたが、
とても素敵な物語に心癒されました。
隣り合う仲の悪い二つの国、A国とB国がつまらないことでいがみ合い、
とうとう戦争になりました。
仲裁に入った神様から、A国は国で一番美しい娘をB国に嫁にやり、
B国は国で一番賢い若者をA国に婿にやりなさいといわれました。
敵国の婿をとることを命じられたのは、
辺境にすむ末姫サーラで、
嫁とりの相手はB国で、もてあまされ気味の技術者ナランバヤル。
ところがA 国の王様もB国の族長も神様の言いつけを守らず、
それぞれ嫁と婿として送られてきたのは猫と犬。
そんなサーラとナランバヤルがある日偶然に出会い
物語が進んでいくのですが…。
水以外は何でも手に入る豊かな商業国家のA国。
けれども水はもう枯渇寸前。
貧しいけれど自然と水が豊かなB国。
その二つの国を動かしている者たちと、
サーラとナランバヤル、二人がお互いを思いやる気持ちとが、
縦糸と横糸となり、やがて美しい織物のように全てが上手く回り始めます。
おとぎ話のようでいて、ふと現実にも似た様な事は沢山あると気づかされます。
読み終わった後も清清しさが残りました。
【ほし太の日向ぼっこ】
蜜蜂と遠雷 恩田 陸著 幻冬舎

友人から一番読みたかった本を貸してもらいました。
ちょうど買おうと思っていたところでした(恩田さんごめんなさい)。
直木賞と本屋大賞の2冠を受賞したことに加え、
恩田さんが本屋大賞を受賞するのも二度目。
最初の受賞作「夜のピクニック」もとても良かったので、
この本は本当に楽しみでした。
しかもしかも、地元で3年に一度開催されている
“浜松国際ピアノコンクール”がモデルとなっているとあれば興味はつきません。
巷の評判どおり、音楽を言葉で表現する難しさを軽々と超え、
知らない曲なのに、
頭の中でその音楽と共鳴しているような不思議な感覚になりました。
コンテスタントたちが、今まで何千何万時間もの長い時間
真摯にピアノと向き合い、磨いた技術を披露する場はほんの一瞬とも言える時間。
だからこそ、音楽はなんて贅沢で、なんて素敵なものだろうと再確認しました。
読み終わるのが寂しかったです。
もっともっと、亜夜の、マサルの、塵の、彼らの演奏を聴きたかったです。
国際ピアノコンクールの舞台裏まで伺い知ることができ、
次回開催の浜松国際ピアノコンクールは聴きに行きたくなりました。
多分そういう人多いんじゃないかなぁ。
恩田さん、幸せな時間をありがとうございます。
【ほし太の日向ぼっこ】
ショウガご飯

真ん中の姉から、ショウガを沢山もらったので、
お昼のお弁当に、ショウガご飯を炊いてみました。
いつもは新ショウガで作っていましたが、
根ショウガでも美味しくできました。
分量は、お米5.5合に、ショウガ50g、塩小さじ2、醤油大さじ4~5、ごま油少々
本当にショウガだけのシンプルなご飯ですが、
みんなにもなかなか評判がいいです。
ごま油は今回から、炊く時にひとたらししてみました。
香ばしくなり食欲をそそります。
おかずは、鰤の照り焼き、ひじきの煮物、
砂肝と大葉の土佐酢和え、豚挽肉とモヤシ、ニラの炒め物。
地味なビジュアルでしたが、美味しいといってもらえました。
【ほし太の日向ぼっこ】
主なしとて…

今年もまたアマリリスの花が咲きました。
毎年この時季になると必ず綺麗な花を咲かせてくれます。
最初は、たぶん真ん中の姉から、
20年前に亡くなった母の生前、
母の日のプレゼントととして贈られた花だったと記憶しています。
父が世話をして毎年咲いているのだと思ったら、
今年は何も世話をしていないのに咲きました。
菅原道真を慕って太宰府まで飛んでいった飛び梅のように、
主がいなくなっても忘れずに咲いてくれたんだね。
それに比べて家の方は、
父がいなくなってしまったとたん、電器は壊れるは、時計は止まるは、
一斉にあちこちガタがきています。
大黒柱がいなくなるってこういうことかなぁ。
【ほし太の日向ぼっこ】
初めてのメニュー

生活クラブの注文カタログに、
「タンドリーチキン」のレシピが載っていて、
鶏ムネ肉がちょうど買ってあったのですぐに挑戦。
お弁当にしました。
材料は、
鶏ムネ肉400g(実際は650gくらいありましたが問題なし)
プレーンヨーグルト100g、塩小さじ1/3、カレー粉大さじ3、
蜂蜜小さじ2、トマトケチャップ大さじ1、ニンニクすりおろし1片分
鶏肉にフォークで何箇所か刺してから調味料に漬け込み一晩。
220度に予熱したオーブンで、
調味料がついたまま15分~20分焼くとありましたが、
実際は30分焼きました。
ニンニクとカレーの香りが食欲をそそります。
味はそこまでしみていなかったのでもう少し置いた方がよかったかも。
レシピには1時間以上置くと書いてありました。
一晩おけば味はしみそうですが、
やっぱり鶏肉が分量より多かったからかな?

久しぶりにオーブンを使ったので、
一緒に丸ごと玉ねぎのローストも作りました。
玉ねぎは十字に切り込みを入れ、
ハーブソルトと黒胡椒、オリーブオイルをかけてアルミ箔で包み焼きました。
本来は1時間くらい焼くようですが、
新玉ねぎということもあり、お肉と同じ時間で火が通りました。
玉ねぎの甘さが出て美味しかったです。
【ほし太の日向ぼっこ】
映画 美女と野獣 監督:ビル・コンドン

友人に誘われて映画「美女と野獣」を鑑賞。
アニメの実写化は元のイメージが強すぎて大変ですが、
音楽や衣装、召使たちのビジュアルも丁寧に作りこまれていて、
想像していたよりもはるかによかったです。
「人は外見ではなく、内面の美しさこそが真実」
というメッセージもわかりやすく伝わります。
観客は若い女性や子供が多いかと思いきや、
男子学生のグループや、
中高年のご婦人方も(自分も含め)多く目に付き、
原作ファンだけでなく老若男女誰でも楽しめる作品だと思います。
ベル役のエマ・ワトソンは、美人だけれど、
村ではちょっと浮いている存在を自然体に演じ、
歌声もよかったです。
野獣は恐ろしいというより、見た目はかわいいワンコのようで、
最後に王子に戻った時にはちょっぴに寂しく思うほどでした。
アニメにはなかった、
野獣とベルの生い立ちにも触れ、
最後に城に向かう村人の群集心理も、
実写でこそよりリアルで迫力がありました。
臨場感体感上演ということで音響も迫力ありました。
【ほし太の日向ぼっこ】
姪のパン「フランスパン」

姪がパン教室で「フランスパン」を作ってきました。

焼き立てを一切れ。
やっぱり美味しーい。
でも本当はもっと空気の穴が、
いっぱい開いてなきゃダメだったらしいです。
姪のパンはこねすぎたためもっちり食感になっていますが、
もっとサクッとするのが本来のフランスパンなのだそう。
形によって様々な呼び方がありますが、
生地はすべて同じなんだとか。
バケット、バタール、パリジャン、クッペ、ブール、エピ、フィセル…。
知らなかったー。
ということは、姪のパンは見た目から「バタール」に分類されるかも。
【ほし太の日向ぼっこ】
チアシードやぎ

姪が5月4日に「土岐焼き物祭り」で買ってきたのが、
このチアシードやぎという陶器。
溝の部分にチアシードを貼り付けて、
中に水を入れておくと芽が出て育って、
チアシードの葉っぱがやぎの毛のようになるという優れもの。

芽が出た来たところ。
アシュくんも興味津々です。
意外とかわいいです。

かなり育ってきて、やぎというよりも羊に見えます。
この後、かなり気温が高い日にお水を入れ忘れてしまい、
チアシードは枯れてしまったんだそう。
次はせっかくなら猫の食べる草を育ててもらおうと思い、
種を買ってきて渡しました。
猫の食べる草は燕麦という植物で、
イネ科なので種がチアシードよりもかなり大きくて、
貼り付けるのが大変だったのと、
全部の溝にはくっつかなかったそう。
燕麦が育つのかどうか、
また楽しみです。
【ほし太の日向ぼっこ】
らっきょう

自然農の田んぼの横にある、仲間が借りている畑には、
前の地主さんが植えたと思われる、
野生化したらっきょうが群生しています。
毎年この時期には、少しだけ掘ってきて、
塩らっきょうを作ります。
この前共同作業で草取りに行った時に掘ったらっきょうです。

少しだけなのは、
掘るのは簡単だけど、その後の作業がメッチャ大変だから。
葉っぱと根っこを切り落とし、
薄皮を抜いてきれいにするのがかなり面倒なのです。
で、出来上がったらっきょうはこれだけ。
それに塩をまぶして冷蔵庫で保管します。
約1週間ぐらいで食べごろになります。
ちょっと調べたら、ハーブソルトや唐辛子を入れたり、
カレー味にするなんてアレンジも美味しそうでした。
甘酢のらっきょうはあまり食べませんが、
この塩らっきょうならお酒のつまみによさそうです。
でも赤ワインには何故かまったく合わないのだとか…。
【ほし太の日向ぼっこ】
久しぶりのコンサート 第二部

Trio Amicus のジョイント・リサイタル第二部は、フルートソロから
☆J.S.バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV 1013
Ⅰ.アルマンド Ⅳ.ブルー・アングレーズ
バッハがフルートソロのために残した唯一の作品で4楽章からなる古典組曲。
それぞれが違う国の舞曲をモチーフに構成されているそうで、
アルマンドはドイツ風、ブルー・アングレーズはイギリス風とのこと。
文字通りフルート1本だけの演奏は、
かなりの技量を必要とする難曲ですが、
それを感じさせない軽やかな旋律は、
思わず体が動き出すような、リズミカルで心浮き立つような気分になります。
☆ストラヴィンスキー:夜鳴き鶯の歌(ピアノソロ)
Ⅰ.中国皇帝の宮殿の祭 Ⅱ.二羽の鶯 Ⅲ.中国皇帝の病気と快復
ストラヴィンスキーがオペラとして作曲を依頼されたものが、
長い間完成されず、途中で作風が変わり、
第1幕と2幕3幕はまったく違う曲調となったそうです。
その2,3幕は、交響詩とバレエ音楽に再構築され、
交響詩をピアノソロ版へ編曲したものが本日の演奏。
いきなりドラマチックに始まり、途中も様々なフレーズが現れて、
ナイチンゲールの鳴き声も感じられる大曲でした。
☆チェレプニン:ソナチネ・スポルティヴ(サクソフォン&ピアノ)
Ⅰ.ボクシング Ⅱ.ハーフタイム Ⅲ.レース
元はファゴットとピアノのために書かれた曲なのだそうですが、
サクソフォンの音色にとてもあっていると思いました。
優しい響きに癒されます。
☆村松崇継:EARTH(フルート&ピアノ)
プログラムに紹介されている作曲者のコメント、
「一人のフルート奏者が世界中を旅している。そして旅をしている中で
大切なことに気づく。ピアノは単なる伴奏ではなく
フルートと共に寄り添うオーケストラをイメージして作曲した」
という言葉が何よりもこの曲を表しています。
壮大でいて繊細、時に激しくそして優しい、まさに地球を感じる曲。
ホールで聴けて幸せです。
☆デュボア:道化師の小屋(トリオ)
Ⅰ.序幕のファンファーレ Ⅱ.ロマンス Ⅲ.下品なワルツ
うん、これはまさにタイトルのイメージ通りの曲。
聴きながらイタリア映画の「道」を思い出しました。
人を笑わせるのが道化師なのに、いつもなぜか悲しそうに感じてしまいます。
アンコール
☆カッチーニ:アヴェ・マリア
実はカッチーニの作曲したものでないことが近年わかったけれど、
そんなことはどうでもよくなるくらい、美しい曲で大好きです。
☆伊藤康英:ラグ・タイム・マーチ
コンサートの締めくくりにぴったりだと思いました。
今宵の宴も滞りなく終了し、心うきうき家路につきます。
2時間の音楽旅行は、選曲も楽しくて久しぶりのコンサートホールを堪能しました。
やっぱり生で聴く演奏は素晴らしいです。
だけど演奏されているご本人たちが一番気持ちよさそうで、
それを一緒に体感できる幸せをしみじみ感じました。
【ほし太の日向ぼっこ】