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ほしいもブログ
いのちの車窓から 星野 源 著
本誌は星野源さんが、雑誌「ダ・ヴィンチ」に連載しているエッセイ、
「いのちの車窓から」をもとに、加筆・修正、新たに書き下ろしたものを含めて
出版されたものです。
読む前には、タイトルがちょっと変わっているなあと思ったのですが、
一番初めの章に、
2013年の夏、脳梗塞を患い開頭手術をした経験を綴り、
「俺というロボを小さい自分が操縦している気分」という印象的な文章と、
自分を客観視しているもう一人の自分が眺める日々を
いのちの車窓と表現されたとわかり、とても素敵なタイトルだと感じました。
文章を書くのが苦手でそれを克服するため仕事にしてしまおうと思ったことや、
日常の風景、お仕事のこと、好きなもの、
昨年大人気だったドラマ「逃げ恥」と、新垣結衣さんのことなど、
とても興味深く読みましたし、
星野源を構成してきた様々な物事についても知ることができました。
あとがきに、
「目の奥に張り付いた景色の残像と、自分の心の動きを、
できるだけありのままに文章に落とし込めたら、
それ以上に気持ちの良いことはないと思っています。」
とあったように、読んでいるこちらも気持ちよくなるような、
気取らず気負わず記された文章に思わずクスっとなったり、
胸が熱くなったりと、また一つ星野源という人の魅力を感じました。
日時: 2017年10月20日 05:03