spac秋のシーズン『愛のおわり』
spac秋のシーズンはパスカル・ランヴェール氏作・演出の『愛のおわり』から
2011年にフランス演劇界で最大の話題作となったという作品。
日本版の上演にあたり、平田オリザ氏が翻訳・演出したということで、
日本初上演を楽しみに観劇してきました。
男女の別れの芝居で予想はしていたものの、
まずは前半一時間は男性が一方的に喋りまくり、
女性は何も反論せず次第に打ちのめされていく様子をただ眺めているだけ。
間に児童合唱団の歌が入り、
ここで男性と女性が入れ替わり次は女性が一時間反撃していく。
まさに言葉によるボクシングの打ち合いのように…。
まず私自身の感覚で言うと、
これから別れていく相手を、
これほどまで打ちのめす必要があるのかどうか考えてしまうけど、
自身が再スタートを切るための原動力として、
いうべきことは言っておくというのが、必要な儀式だったのかなあと感じました。
この芝居はランベール氏と平田氏が、
二人とも女優である妻との別れを経験しているということで、
実体験がかなり反映されているんだろうなあ…。
それにしても、兵藤 公美さんと太田 宏さんの二人の熱演が素晴らしかったです。
【ほし太の日向ぼっこ】