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劇団spac『ロビンソンとクルーソ』

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昭和20年8月16日、爆撃機の音と墜落音。その後…
無人島に1人の朝鮮人と日本人が、それぞれ別のいかだに乗ってたどり着く。
最初は言葉も通じない敵国の二人はいがみあうが、
次第に心が通じ合い、友情をはぐくみ、
無人島をこの世の楽園とするべく、協力し合って家を建てる。

この演劇は、韓国のイ・ユンテク氏の演出によるものであり、
ロビンソン・クルーソという有名な物語のエッセンスを
あえて別の二人の人間に置き換えて、よりコミカルに、
そしてヒューマニズムに富む芝居に仕立ててあり、
現実社会の竹島問題の解決策をも示唆しています。

朝鮮人役の俳優は3拍子の動きで表現し、
日本人は2拍子ということで、
最初は違いが際立つけれど、
国を思い、家族を思う気持ちは一緒であり、
それをそのまま身近な相手に対する友情へと発展させます。

物語は、ユーモアあふれるテンポのよい二人芝居で進み、
最後は感動的に終わります。
楽しくて、最後は泣ける後味のよい演劇でした。

この演劇は、中高生観劇事業として上演されていて
この日も中学校の生徒が沢山劇場を訪れていました。
若いうちにこのようなレベルの高い演劇を鑑賞できることは
本当に素敵なことだと思います。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2013年03月06日 14:22