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シネマ歌舞伎『阿古屋』

映画館で歌舞伎が見られる月イチ歌舞伎。
今月は女形屈指の大役と言われる『阿古屋』でした。
坂東玉三郎さんが主演のこの役は、
高度な技術、表現力、美しさが必要なことから、
演じられる人間が極めて少ないそうです。

舞台映像に先駆けて舞台裏のドキュメンタリー映像がありました。
玉三郎さんが20代の頃、義父から三味線や琴、胡弓など、
様々な伝統芸能を習得することを厳しく指導されたことを、
「すべてがこの阿古屋に繋がっていた」と話されていたのが印象的でした。
また、舞台を支える多くのスタッフ、豪華な衣装、楽器、大道具など、
普段目にすることのない裏方の様子をみることができてとても興味深かったです。

平家滅亡後、源氏方は平家の武将である景清の行方探索のため、
恋人である傾城の阿古屋を引き立てます。
景清の居場所を知らぬという阿古屋に代官の重忠は、
心に偽りがあれば演奏の音色に乱れがあるはずだと、
琴・三味線・胡弓を演奏させます。
3曲を見事に演奏し終わると阿古屋の疑いは晴れ、解放されます。

ストーリーとしては単純ですが、
3つの楽器を完璧に演奏することに加え、
傾城の気品や色気、景清を想う心理描写も表現しなければならないため、
本当に難しい役だと感じました。
さすが玉三郎さんです。
この後誰がこの役に挑戦していくのか、今後も楽しみな演目です。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2021年02月27日 17:07