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ほしいもブログ
ふじのくに⇔せかい演劇祭2024 友達
4月30日は最後に野外劇場で「友達」を観劇。
この演劇は、安部公房原作で鳥の劇場とSPACとの共同制作で
SPACの俳優5人と鳥の劇場の俳優5人が出演されていました。
演出は中島諒人さん。
結婚間近のエリートサラリーマンのアパートに、
ある日突然、淋しい人々の孤独を癒すという家族7人が侵入してきます。
断固として拒否しようとする青年と、
それをのらりくらりとかわしつつ
彼と「友達」となることを強制する家族に
最後は全てを奪われてしまう青年。
とても恐ろしい物語でした。
舞台装置は殆どなく、
棒で仕切ることで部屋や牢屋なります。
これはいくら何でもブラックなフィクションだと思いつつ観ていましたが、
次第に「現実でも似たような事件があった」と気づきました。
恐ろしいのは、家族は孤独な人を癒している、
良いことをしていると信じてやっていること。
ユーモアの中に恐ろしさがちりばめられていて、
観劇後も心の中がぞわぞわしました。
台詞は多いし動きも多く、
俳優さんたちはとても大変だったのではないかと思います。
見応えがありました。
日時: 2024年05月02日 17:26