新着記事

カテゴリー

アーカイブ

ほしいも 色の変化

ほしいも統計

日本各地のほしいも

よくあるご質問

ほしいもブログ

ほしいも農家の皆さん





ほしいもブログ

ヨーコさんの“言葉” 佐野洋子文 北村裕花 絵 講談社

201512032.jpg

この本は、今年の9月までNHKで放送されていた、
「ヨーコさんの“言葉”」という佐野洋子さんのエッセイを、
絵で見て耳で味わえるという番組を書籍化したもの。

佐野洋子さんが亡くなってもう5年がたつなんて信じられないほど、
私たちは今でも変わらずに、
ヨーコさんが残してくれたものを読み、聴くことができる幸せを感じます。

この本を最初に見たとき、絵もヨーコさんが描いているのかと思いました。
それほどに文と絵はマッチしています。

中には、9編のエッセイが絶妙な絵とともに綴られていて、
どれもよかったのですが、
今年ケミコを亡くした私に一番響いたのは、
その6、「あ、これはダックスがお父さんだ」でした。

佐野家にもらわれてきた柴犬とのミックス犬、
『桃子』のことが愛情深く語られています。
実はお父さんがダックスフントだったということで、
桃子の足は短く、みんなに笑われてばかりでした。
蓮華畑の中で遊ぶ桃子は背中だけが見え、
立派な柴犬ですが、畑から出てくると、
飼い主の私でさえもびっくりするくらい桃子の足は短いのでした。

でも、長い間大事な家族として一緒に暮らしていると、
街で見かける犬の足は長すぎて何とも不恰好に見えるようになり、
最後はこう締めくくられています。

『愛は身近にいるものを
いつくしむところから生れて、
それは実に
不公平なえこひいきで、
美意識すら変えるものなのだ』

本当にそのとおりだなあと深く同意します。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2015年12月04日 07:58