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縁見屋の娘 三好昌子著 宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ

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宝島社文庫 『このミス』大賞、昨年優秀賞を受賞した、
「京の縁結び 縁見屋の娘(三好昌子著)」を、
お盆休み中に読みました。

京で口入業を営む縁見屋の一人娘お輪。
縁見屋の娘は、男児を生まず、みな26歳で亡くなるという
祟りつきの娘と言われていました。
輪は幼いころからある悪夢にも悩まされていました。

ある時縁見屋にやってきた行者帰燕(きえん)により、
次第にその悪縁の秘密と、繰り返し見る夢の意味を知ることになります。

それには悲しい母子の物語と、先祖が犯した罪が隠されていました…。

登場人物の心情が丁寧に描かれ、
季節の移ろいや描写、時には香りまで感じられる表現は、
とても好ましく、読みやすい文体で最後まで一気に読みました。

ミステリーというよりは時代小説であり、
伝奇ファンタジーのようでもあり、
とても面白かったです。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2017年08月14日 17:33