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最果てアーケード 小川 洋子著

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続けて読んだ本の装丁が両方とも私の大好きな画家、
酒井 駒子さんなのでびっくりしました。
(図書館でリクエストしたため本の表紙は届くまで知らなかったのです)

大好きな作家さんです。
「世界の窪み」にあるかのような忘れられたアーケード。
レース屋、義眼屋、輪っか屋、勲章屋…。
いつの時代なのか、どこにあるのか、
本当にそんなお店が存在するのかさえも解らない

そこで配達係をしている少女の目線から物語は進行していく。
それは常に死の匂いとともに…。

小川洋子さんの作品は、
真綿でくるまれたような不思議で安心感のある感覚と
ベール越しに見ているような優しい光が感じられます。

まるで夢のなかにあるような舞台。
でもなぜか懐かしく、読み終わるのが勿体無いような気持ちになる作品です。

コミックの原作として書かれた作品なので、
そちらも是非読んでみたくなりました。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2012年08月29日 11:17