みつばち共和国

昨年、コロナ過の重苦しい空気の中、
SPACの演劇再開第一弾がこの「みつばち共和国」でした。
フランス人演出家のセリーヌ・シェフェールさんが、
メーテルリンク原作の「蜜蜂の生活」と出会い、
生き物と自然との結びつきをテーマとした演劇を作りたいという考えのもと、
SPACとともに日本版の「みつばち共和国」ができあがりました。
蜜蜂たちの知られざる生態を通し、
春の巣別れから、一年後の再びの巣別れまでが描かれています。
太古の昔から連綿と続く蜜蜂たちの英知に触れ、
コロナ過の不安な気持ちをいっとき忘れることができたこと、
その時の感動は今もはっきり覚えています。
ラストは、私たち人間がその蜜蜂たちの生活を脅かし、
ひいては人類の未来まで危うくしているという事実を問われます。
今年再び芸術劇場での上演が決まった時に、
「もう一度観たい」と強く思いました。
登場するのは、
巣箱監視員と女王蜂と働きバチ、そして自然の声だけのシンプルさと、
よく考えられた舞台セットはとても美しく、
1時間という短い時間とは思えない、
壮大な物語を体験できたことに今回も深く感動しました。

























