
2年前、市美術館で開催された「ミュシャ展」を鑑賞しました。
本当なら今年の春、もう一度市美術館で開催されるはずでしたが、
コロナの自粛で中止となってしまいとても残念に思っていました。
今回は静岡県立美術館で7月11日から9月6日までの会期で開催されている、
『みんなのミュシャ』展に行ってきました。
再び、繊細で華麗なアールヌーヴォー時代を彩る
素敵な作品の数々に出会えました。
今までと違うところは、
後世のアーティストたちに
今なお影響を与えているというところにも焦点を当てていること。
明治の文芸誌の表紙がミュシャ風に描かれたもの、
藤島武二がデザインした与謝野晶子の「みだれ髪」の表紙、
ロックバンドのアルバムジャケットや少女漫画、
コンピューターゲームの世界観にまで影響を与え、
受け継がれている様子がよくわかりました。
子どもの頃、水野英子さんや山岸涼子さんの描くイラストに
子どもながら心を奪われたことを思い出しました。
ミュシャが創り出した作品の数々は、
これからも時代を超えて新たなアーティストたちに受け継がれ、
愛され続けていくのだと感じました。
若くして名声を得、自分のスタイルを確立し、
さらに愛する家族にも恵まれて、
晩年は祖国の民族統一に尽力したミュシャの人生は、
とても充実した幸せなものだったことでしょう。
私自身もとても幸せな時間を過ごせました。

会場を後にして一階に下りた場所に
とても素敵なフォトスポットができていました。
【ほし太の日向ぼっこ】