
せかい演劇祭も5月7日で幕を閉じました。
今回は全演目パスポートが売り切れてしまったので、
演劇三昧とはいかなかったのが少し残念ではありますが、
久しぶりに同級生と一緒に鑑賞できたことも嬉しかったです。
フィナーレを飾ったのはもちろんSPACの「アンティゴネ」。
いつも宮城さん演出の新作は二回鑑賞することにしているので、
今回も5日に続いて千秋楽公演を鑑賞してきました。
二回目となると気持ちに少し余裕ができて、
前回気づかなかったことや、より細かいところも楽しめました。
「アンティゴネ」は、宮城さんがSPACの芸術総監督に就任する前の、
2004年 ク・ナウカ時代にも上演されていたようで、
その時は東京国立博物館本館前という場所だったと知りました。
今回とはまた違う演出だったようですが、
アビニョン演劇祭の、法王庁前広場と何か通じるものを感じました。
7日の上演ですが、
この晩は風が強く、時折駿府城公演の砂が舞い込んできました。
目も開けていられないほどの砂嵐のようになることもあり、
役者さんたちは大変だったと思いますが、
逆にそれがよりリアルに感じました。
原作は古代ギリシャだけれど、日本人の考え方にもとても近いと思います。
だからこそ、宮城さんの日本的な演出が違和感なく感じられるし、
盆踊りのシーンでは、生きているものが死者をおくる慈しみの心を強く感じました。
アビニョン演劇祭のお客様の心にもこのメッセージはきっと深く心に届くことでしょう。
4日間関係者の皆様本当にお疲れ様でした。
SPACが静岡にあることをとても誇りに思います。
【ほし太の日向ぼっこ】