3月の田んぼはまだ農閑期。
そこで田んぼにシートを敷いて、
竹ざる作りを教わりました。
先生は、仲間の一人山口さん。
山口さんは、山梨県富士河口湖町にある「勝山スズ竹伝統工芸センター」
(通称ザル学校)に4年前から通ってザル作りを習っています。
本当は、竹ひご作りからやるといいのですが、
中々難しい作業なので、
今回はすべて山口さんが準備してくれました。
スズ竹は坂の上の地元「突先山」産なんだそう。
河口湖のスズ竹と比べると少し腰が弱いと言っていました。
まずは中心部を作るために竹ひごを並べながら重ねていきます。
竹ひごは、すべて裏側にして中心に寄せて行きます。
この周りを編んでいきます。
最初は柔らかい竹で、モジリ編みしながら放射状に広げて丸くし、
何周か編みます(直径9cmくらいになるまで)。
次に1.5ミリほどの細い竹ひごで二本づつ交互に編んでいきます(ザル編み)。
台を使うと楽です。
裏側を見て編んでいくのでこちらに反ってこないよう、
台の上部分に押し当てて平らに編みます。
直径20cmほどになるまで編み続けますが、
途中からフチが立ち上がるよう、
台を外して縦ひごを曲げながら編みます。
最後は「コシいれ」と言って、
縦の竹ひごを持って横の網目をしごいて中心部に寄せて行きます。
これをやると目が詰まってきれいなザルになります。
編み終わったら、端の始末をします。
横に倒して裏側を通り前に出す。
を繰り返し、一周してから最後余分な部分を切り落とします。
一年モノのスズ竹(ノロッコ)をそのまま曲げてフチに沿わせ、
フチ巻き用の竹皮で巻いて完成。
私のザルは、時間切れでフチ巻きまでいきませんでしたが、
フチの始末までしておけば置いても大丈夫ということでした。
他のメンバーは完成したので一緒に記念写真。
人によって形が違うのも面白いところです。
ところでこの日はとてもいい天気で気温も高かったので、
竹ひごが乾いてしまい、ポキポキと折れやすく、
途中で何度も霧吹きで湿らせながらの作業は大変でした。
実際は室内で行う方が良いようです。
【ほし太の日向ぼっこ】