ねこまみれ帳 ミロコマチコ著 ブロンズ新社
絵本作家のミロコマチコさんが、
愛猫との生活をイラストと漫画で綴った本。
猫を飼っていれば「あるある」といった、
日々起こる事件が満載でとても楽しく読めました。
灰谷健次郎さん著作の「兎の眼」に出てくる鉄三ちゃん、
私も大好きな作品ですが、
そこから名づけられた一代目の鉄三という猫は、
マックス8kgもあったそうで、
今我が家にいる「アシュくん」もそうなりそうな予感がしました。
鉄三ちゃんが死んでしまい、悲しい気持ちで過ごしている時にやってきた、
ソトとボウ(外房線で拾われたことからその名がついた)
兄弟でもまったく違う性格と体格。
鉄三のいない心の隙間をこの二匹が埋めてくれたということが、
私自身の経験からもとてもよくわかります。
去年最後に残ったユカちゃんが死んだとき、
もう猫は飼わないと決めたはずなのに、
今我が家には「アシュくん」がいます。
アシュくんにどれだけ慰められていることか…。
あとがきの
「…一生ねこにまみれていきていきたい。
そしてわたしが死んだら、鉄三とまた一緒に暮らすのだ。」
の一言に胸がじんとしました。