きらくな寝床
『たまごを持つように』 まはら三桃 著 講談社
高校に入学した時、弓道部に憧れて見学に行くと、
「今年は女子は入れない」と断られた思い出があります。
それ以来、弓道には思い入れが残っていて、
この本を手にとったのもそんな気持ちからです。
この物語は「弓道が真ん中にある女子中学生の話です」
と作者があとがきで書いていましたが、
それなので、弓道のことを何もしらない私が読んでもわかりやすく、
弓を射る場面も、しんとした空気感が伝わってきて、
長い間の夢だった射の疑似体験ができた気がしました。
文中、「弓道は、立禅(りつぜん)」という言葉が出てきます。
座禅は、座って心を静かにして悟りを開き、弓道は立って行う修業。
ということで、心の在り方がもっとも重要であり、
常に自分自身と向き合うものなのだと感じました。
射位に立ち、弓を起こす。
ゆっくりと的に向かい弦を張る。
矢を射た後の残身。
すべてが、静寂の中、その緊張感が心地よかったです。
作者は、弓道経験者ではなく
ドイツ人哲学者のオイゲン・ヘリゲル氏の『弓と禅』という本を読んだことがきっかけで
この本を書きたいと思ったそうです。
私もいつかその本を読んでみたくなりました。
とても清々しい読後感です。
【きらくな寝床】
自然農の田植え 2014
東海地方に梅雨入り宣言があった6月5日、
坂ノ上の田んぼで田植えを行いました。
例年なら、共同の田んぼの黒米の田植えを先にやってから、
自分たちのあさひを植えていたのだけれど、
今年は苗がよく育ったのでいつもよりも早い日程でできました。
苗床の草取りをやってから6日たち、さらにたくましい苗になっていました。
(田んぼの雑草もかなり育っています)
田んぼの草は、刈払い機で刈りとり、
苗床の苗を1本づつにして苗箱に入れます。
今年は苗床の草取りに4回通ってきれいにしたので
苗の育ちがよいのはもちろん、
田植えのために苗を分ける作業も格段に楽でした。
苗床の草取りの大切さがよくわかりました。
刈った草をよけながら苗を植える分だけ土を掘り、
草の根っこを切って取り除きます。
この田んぼにはシロツメ草が繁茂していて
その根っこがいたるところにはびこっていて大変でした。
苗を植えたら草をかぶせて抑草にします。
全部植え終わっても苗は全体の4分の1くらいしか使わなかったので、
そのまま苗床を残して作業終了!
残った苗は足りない田んぼに使ってもらいます。
追伸
6/6は「芒種」でした。二十四節気更新しました。
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芒種
【きらくな寝床】
どくだみ茶
坂の上の田んぼの石垣にドクダミがたくさん生えていました。
草取りの時に石垣の草も刈ったので、
刈ったドクダミを干して、ドクダミ茶にすることにしました。
確か、血液をサラサラにするという健康茶。
この独特の匂いはちょっと苦手だけど、
何年か前に職場の人が作って持ってきてくれて、
美味しかったという記憶があります。
きれいに洗って少しづつ束にして物干しに吊るしてみました。
カラカラになるまでこのまま干して
出来上がるまでしばらく待ちます。
【きらくな寝床】
高ドッキョウ 登山
5月3日、仲間総勢9人で高ドッキョウに登りました。
高ドッキョウは、興津川の上流にある1333mの山。
5月のこの時季はイワカガミという綺麗な花が咲くというので、
それを目当てに山に詳しい山口さんに頼んで連れて行ってもらいました。
清水区の中河内から入り、茶畑の脇に車を停め、
まずは樽峠目指して出発。
お往復約6時間の山登りです。
歩き始めは沢沿いで、水流が多いうえに倒木も沢山あり、
なかなか難儀しました。
でも新緑の中歩くのは気持ちがいいし、鳥の澄んだ鳴き声も聞こえてきます。
一時間10分ほど登り、お地蔵様に迎えられて樽峠に到着。
ここまでも結構な登りでした。
標識には高ドッキョウ60分とあるけど
今と同じくらいなのかな~。
ここからは尾根伝いの道。
しばらく登っていくと三つ葉つつじの綺麗な花が咲いていました。
今が一番いいときみたい。
もうちょっと登ると途中富士山が見えました。
けっこう近くだね~。
ちょっと疲れも忘れます。
アップダウンを繰り返していると、
いきなり白い可愛いイワカガミが足元に咲いていました。
よく見るとそこかしこに咲いています。
細い登山道の両側に咲いているところもありました。
なんだか頑張って~と励ましてくれてるみたい。
イワカガミが見られたところでブナの木の根元でお昼ご飯!!
ここで子ども連れの家族は引きかえし、
大人たちだけで山頂を目指します。
またアップダウンを繰り返しているうちに、
最後はかなりの急坂に、
やぱり最後まで簡単に登らせてはくれなかったものの、
何とか頂上に到着!
かなりの達成感がありました。
下り、私はけっこう平気なんだけど、
姉は苦手らしく苦労してました。
最後車に着いたのは16時半。
やっぱり6時間ちょっとの登山でした。
きつかったけど楽しかったな~♪
また行きたいです。
【きらくな寝床】
農作業のあとのお楽しみ
田んぼの作業の時、毎回おむすびは持って行くけど、
途中の赤沢にある『ふるさと茶屋』の椎茸の出汁が効いたお蕎麦が食べたくて、
楽しみにしています。
このところ作業が長引いて食べられないので、
「今回こそは!」と楽しみにしていたのに、
月曜と金曜はお休みでした(残念)
そこで、途中にある気になっていたお蕎麦屋さんに寄ることにしました。
安倍街道沿いに旗が立っている『手打ち蕎麦 川』さん。
道からは建物が見えないので、入って行ってびっくり!
結構大きなバラック(失礼)といった風情の、手作り感満載の建物でした。
お店の中も混沌としていて居酒屋か大衆食堂という感じ。
これは期待したお蕎麦は残念な結果になるかもと一抹の不安が…。
メニューは、普通にもり、ざる…ラーメンなんかもあります。
こわごわ、ざるそば(650円)を注文。
ところが、出てきたお蕎麦は想像していたよりもずっと美味しいお蕎麦で、
蕎麦湯までちゃんと出してくれました。
旦那様は、温かい山菜蕎麦(700円)を注文。
これからは「ふるさと茶屋が閉まってても、ここに来ればいいね!」
よかった、よかった。
【きらくな寝床】
自然農の苗床作り
4月28日、籾蒔きのための苗床を作りに行ってきました。
優しい町田さんが一畳ほどの広さに前もって草を刈ってくれてありました。
1、まずは表面2センチくらいかるく土を削り取ります。
草の根っこや石ころもこの時取り除きます。
2、苗床の周囲に溝を掘ります。
モグラ除けと、この時掘り返した土を後で使います。
3、苗床の表面の土をほぐして細かくします。
4、細かくなった土を平らにならします。
5、3センチ四方くらいの間隔で籾を蒔きます。
一粒一粒丁寧に置いていきます。
6、籾がかくれるくらいの土をかぶせます。
この時回りを掘った土を細かくして(ふるいでふるって)かけます。
7、籾がかくれたら去年の稲わらを細かく切ってかぶせます。
8、細かい稲わらをまんべんなくかぶせたら、上に稲わらを長いままかぶせます。
9、最後に寒冷紗をかぶせて完成!!
と、箇条書きに書くと簡単だけど二人がかりで3時間半、
けっこう疲れました~。
次の作業は、2週間くらいで芽が出たら、
寒冷紗と長い稲わらを外し、草取りをする予定です。
【きらくな寝床】
竹の子掘り
3週間前に三人で整備した竹林で、今年初めての竹の子掘りをしました。
2、3日肌寒い日が続いたので出ているか心配でしたが、
前日の雨のおかげであちらこちらに顔を出している竹の子を発見!!
顔を出している部分は小さくても、
掘っていくとけっこう太い竹の子が多かったです。
写真はこの日一番の大物!
持って行くのはスコップなので、
1本掘り上げるのに30分くらいかかってしまいます。
毎年この時はタケノコ用のクワが欲しいと思いつつ、
一年に一度しか使わないからねぇと我慢。
でも竹の子用のクワがあったらもう少し楽なんだろうけど…。
自分で4本掘り、途中で助っ人を頼んだのが3本。
ほぼ二人でちょうど20本掘り上げました。
これで今年の竹の子は十分!
娘と姉と、会社のスタッフにもおすそ分けします。
【きらくな寝床】
自生のラッキョウ
坂の上でお米を作っている田んぼの上は、
前に住んでいた人が畑に使っていましたが、
長い間に荒れ放題になっていました。
そこを昨年暮れ、仲間が綺麗に片付けました。
土の中には抑草のためか、カーペットが何枚も埋まっていて、
綺麗にするのはかなり大変だったようです。
すっかり畑らしさを取り戻した今では、
それぞれジャガイモを植えたり、豆を植えたりしています。
その畑の横の方に、前の住民が植えていたラッキョウが野生化して生えています。
本来はこれを1本づつほぐして畑に植えると立派なラッキョウになるらしいけど、
小さいままでも美味しいからと、2株くらい掘って持ってきました。
『食べられるまでにするのは大変』というのは覚悟の上で、
絡み合った根を1本づつほぐして根っこを切り、
ラッキョウ部分だけを残して葉っぱを落とし、
薄皮を剥いてきれいにすると、
ほんの一握りほどになってしまいました。
たったこれだけなんだけど、
この作業に2~3時間かかりました。
途中何度もやめようかと思いました。
でも、小指の爪よりも小さいラッキョウが、
自分の存在を主張するかのような芳香を放っているのを感じると、
抜いてきてしまった責任で、
やっぱり最後の1本まで有難く戴こうという気になります。
これに塩をまぶしてしばらく置き、塩ラッキョウで戴きます。
2~3日ほどたつと味が馴染みます。
追伸
4/20は「穀雨」です。二十四節気更新しました。
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穀雨
【きらくな寝床】
100年そばの会
大川地区で百年以上種次をしてきたという在来種のそば。
それを100年そばの会の人たちが育て、
そばを打ち食べさせてくれるのだと聞いて、
坂の上の田んぼの会のメンバーみんなで食べに行きました。
『そばの しんや』という手作りの看板が素敵です。
お部屋の中には囲炉裏があり、
炭火で差し入れの里芋を焼かせてもらって食べました。
私もお土産のジョエルロブションの雑穀バゲットを持っていたので焼いてみました。
在来種のそばってどんなお蕎麦?
と思うけど、
要はその土地に一番あった品種ということなんだよね。
一度に二人前しか茹でられないということで、
総勢13人が全員食べられるまでには少し時間がかかりましたが、
いよいよお待ちかねのお蕎麦が来ました。
そうそう添えられたわさびは、
治作さんで出してくれるわさびと遜色ない、
とっても美味しいわさびでした。
わさびの茎の酢漬けも戴きました。
おそばの香りは強くないけど、甘みがあって美味しいおそば、
蕎麦湯を戴いてつゆまで全部戴きました。
でも大盛りで食べたかった~♪
追伸
『干し芋切甲(せっこう)セット2014』販売開始しました。
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干し芋切甲セット2014
【きらくな寝床】
棚田作業始まる
4月13日の日曜日。
坂ノ上神社の春祭りの日に、棚田の作業も始まりました。
山は桃色と緑がパッチワークのようです。
いつも指導してくれる町田さんが、
お祭りのお囃子担当なので綿密な作業メモを書いてくれました。
それにそっての作業です。
籾摺りの時に蒔いた蓮華が、クローバーの陰に隠れて育たないので、
町田さんが草を刈ってくれてありました。
まず、田んぼの周りの草をくま手でよけてから、
下の田んぼに落ちた土を平くわで土を削って田んぼに上げます。
それだけだと足りないので周りの溝からも土を持ってきます。
一輪車で土を運んで低くなってしまった部分に土を盛ります。
最後に盛った土をならし、よけておいた草を上に戻します。
去年の苗床あとを整地し、
高い部分をならして作業終了。
これから2週間後に苗代を作ってモミを蒔きます。
【きらくな寝床】