2014年09月
ひやおろし
9月9日の日本経済新聞29面の特集欄下3分の一のスペースに、
『菊姫から、秋の限定酒「純米 ひやおろし」ご予約受付中』
の広告が掲載されました。
ひやおろしは、
冬の厳寒期に造ったお酒を、蔵内でひと夏越して熟成させ、
秋口にビン詰めして出荷されるお酒のこと。
思い起こせば2011年の夏、菊姫の柳荘司専務さん、
製造部のみなさんと一緒に白山に奉納登山した時お披露目になったお酒です。
菊姫のひやおろしは、
この時期だけ味わえる速醸純米の生詰め原酒で、
ひと夏越したことにより新酒独特の粗さが消え、
酸と旨味のバランスが整い、柔らかく上品な旨味が感じられます。
それを秋上がりという表現で表していて、まさに今飲むのに相応しいお酒です。
菊姫の速醸純米は、多彩な味と旨味のお酒がラインナップされていて、
同じ速醸純米でもこんなに味わいが違うものかと、
常々驚きとともに味わっているのですが、
そこに一番最近加わったのが、この「純米ひやおろし」です。
古来中国では、重陽の節句(旧暦9月9日)に手近な山に登り、
菊酒を呑むことにより厄払いをする「登高」という行事があったのだそう。
まさにその9月9日の当日に広告を掲載した菊姫の粋を感じました。
【ほし太の日向ぼっこ】
豚まん
娘のところに行ったついでに寄った渋谷の東急デパートで、
『551蓬莱の豚まん』を40分くらい並んで買いました。
大阪で、よくお店の前に行列ができているのを見かけましたが、
東京でもやっぱりすごい人気です。
今回は五日間だけの出店のようです。
ところで私たちは普通「肉まん」と呼びますが、大阪では「豚まん」と呼びます。
その理由は、関東では牛肉を「牛肉」、豚肉を「肉」というけれど、
関西では逆で、牛肉を「肉」、豚肉を「豚」というからなんだそう。
そして常々不思議に思っていた551という名前は電話番号からとった、
ここが一番という意味らしいです。
(並んでいる時に頂いたチラシに漫画付きで創業時の逸話が紹介されていました:写真)
よくある冷凍物の販売ではなく、
その会場で小麦粉を練り、皮を作って蒸しあげて販売しているので、
賞味期限は当日限りということ。
友人にもお土産にしたかったけど、泣く泣く自家用だけ買って帰りました。
帰ってから食べた豚まん、やっぱり美味しかった~♪
追伸
9/8は「白露」でした。二十四節気更新しました。
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干し芋のタツマ
二十四節気「白露」の直接ページはこちら
白露
【ブライス大好き】
玉蜀黍
最近気づいたのですが、私はトウモロコシが大好きみたいです。
他人事のようですが、
自分でもまさかこんなに好きだったんだとちょっと驚いています。
とにかく毎日でもトウモロコシが食べたいし、
毎日食べても飽きません。
ちょっと前の話です。
夏休みになるとNHKラジオで「こども電話相談室」が放送されていて、
たまたま聞いた日の質問が、
「家で作ったとうもろこしは、どうして実が全部入っていないのですか?」
というものでした。
その答えが、
とうもろこしのひげは、その一本一本の先で受粉し一粒一粒の実になること、
いい実を作るため、自分の花粉で受粉しないよう、
おしべとめしべは別々に成熟し、下から順に行っていくのだと。
あのたくさんの実すべてが受粉するためには、
沢山のトウモロコシの花粉が必要であって、
家で作るくらいの本数だと全部が受粉できずにまばらになってしまうのだとか。
それを聞いて、
稲も、あのお米になる一粒ごとにめしべが受粉していることを思い出しました。
そのことを考えると、植物はじっとしているけれど
行っていることはとても壮大だなあと感じます。
これからは、もっと有難い気持ちでとうもろこしを食べます。
【ほし太の日向ぼっこ】
自然農の田んぼ(イノシシよけのネット張り)
最後の草取りから二週間くらいたったころに、
「稲の穂が出ましたよ」と連絡がありました。
それも、一番最初に穂が出たのが我が家の田んぼだったそう。
何しろ田植えしたのも一番早かったからなんでしょうね。
それからまた一週間。
みんなの田んぼも一斉に穂が出そろっていました。
今日はイノシシよけのネット張りの作業です。
去年使った竹だけでは足りなくなり、
川向こうの竹やぶに竹を取りに行きました。
雨の後なので川の水が増水していて渡るのも大変。
手わけの作業で、切り出した竹を150センチくらいの長さに切ります。
節のところで切って、片方は土に差しやすいよう斜めにカットします。
できた竹から田んぼ周りに打ち込んでいきます。
だいたい3メートル間隔くらいです。
竹の杭にネットの上下を紐で縛っていきます。
一番下には一本ひもを通して、その紐とも縛ります。
杭と杭の真ん中はネットと紐を縛ります。
ネットを張りの後、鳥よけのテープを張りめぐらしました。
今年はスズメが多いようです。
ちょうどお昼どきに稲の花が開いて受粉していました。
この時季のよく晴れた、お昼の一時間ほどの間だけ見られます。
お昼のお弁当は河原に降りて食べました。
風がひんやりとして、とても気持ちがよかったです。
【きらくな寝床】
富岡製糸場のおみやげ
下の姉にお土産でもらいました。
富岡製糸場は今年一番注目のスポット。
私もいつかは行ってみたいと思っていましたが、
世界遺産になってしまうと混雑するので当分無理でしょうね。
ところで会社でも富岡製糸場のお土産をもらいましたが、
(中身は全然違うもの)
どちらもこのキャラクターがついてて(お富ちゃんでしたか?!)統一感があり、
一目で富岡製糸場のお土産とわかりました。
箱の横には「富岡製糸場の文化遺産としての価値」と、
「富岡製糸場のあらまし」という説明文もありなかなか勉強になります。
地元の富士山や三保の松原も同じように世界遺産だけど、
売っているお土産は何だかバラバラで、
とりあえず富士山が付いていればいいみたいな物が多いと感じます。
ちょっと見習ったほうがいいと思うな~。
追伸
9/5に、9月の「毎月お届け干し芋」出荷しました。
今月のお宝ほしいもは、“安納芋四切ほしいも”です。
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干し芋のタツマ
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今月のお宝ほしいも
【ほし太の日向ぼっこ】
漆とアイフォンカバー
使い始めてまだ4か月しかたっていないのに、
かなり汚れが目立つようになった白いアイフォンカバー。
試しに漆を塗ってみました。
ゴム製のカバーに漆がつくものか心配でしたが、
鹿皮に漆で文様をつけた印伝があるので、もしかしたらイケるかも!
と恐る恐る先生に聞いてみると、
「表面がざらざらしているから付くと思うよ」と言っていただき早速やってみました。
みんなには「チャレンジャーだね」と言われましたが、
やってみたら一晩で乾いてこんな感じになりました。
もう一回くらい塗ってもいいかもしれませんが、満足の出来です。
作業終了間際、漆刷毛を綺麗にしていたら、
まだ結構漆が出てきたので勿体ないから内側だけでも塗っておこうと塗り始めたら、
当然残りだけなので足りなくなり、それを横で見ていた先生が、
「塗るなら全部塗らないとムラになるよ」と仰るので、
少しづつ漆を出して縫っていたら「まだまだそれのあと5倍くらい」と先生。
私の出し方がまだるっこいのか「貸してごらんと」漆のチューブを手に取られて、
「こうやって後ろから押し出すんだよ」と、
普段けして出さないくらいの量を一気に出されました。
一番初めに木地に塗る時は、漆を木が吸いこむのでかなりの量が必要なこと、
そして内側を全部塗り終えたら、それを布で綺麗に拭き取ります。
そうやって仕上げた木地は丈夫で歪みもちぢみもしなくなるのだそう。
これは塗り師によっても全くやり方が違うそうで、
書いたものもない口伝だということでした。
そのあと同じように外側を、塗りと拭き取りをし、
マンツーマンで教えていただきとてもいい勉強になりました。
(同じ作業をあと3回繰り返すのだとも教えていただきました)
一晩たつとかなり色が濃くなっていました。
【ほし太の日向ぼっこ】
信州おやき
旦那様が長野へ商談に行ったので、おやきを買ってきてもらいました。
(今「おやき」と打っていたら勝手に「親機」と変換されました。)
こちらは、きんぴらとふき味噌野菜。
きんぴらは意外とあっさりとした味付けで、
ふき味噌の方は思った通りの苦味のある大人の味。
他にもいろいろあったけど、ひとまず冷凍保管してこれからだんだん楽しみます。
長野県産地粉100%使用というのがいいですね。
お土産はやっぱりこうでなくちゃ。
肉まんやお饅頭と違って、
地粉を膨らましていないのでずっしりとした食べごたえです。
こういう食べ物はホッとします。
欲を言えば囲炉裏で焼いて食べたいです。
【ほし太の日向ぼっこ】
映画『フライト・ゲーム』 監督 ジャウマ・コレット=セラ
試写会での鑑賞。
鑑賞前、この映画は2011年公開のスリルアクション映画、
『アンノウン』のスタッフが再集結して作ったという説明がありました。
脚本も、ヒッチコックをほうふつとさせるスリルとサスペンスの内容とのこと、
アンノウンという映画は知らなかったけど、
なんとなく観る前から期待できそうな予感。
ニューヨークからロンドンに向かう旅客機内。
警備を担当する連邦保安官(ビル・マークス)のメールに次々と犯行予告が届き、
予告通りに遂行される殺人事件。
犯人の要求は1億5000万ドルを指定した口座に振り込めというもの。
しかし、その口座の名義はビル本人だったことから、
逆にハイジャック犯に疑われてしまう。
孤立無援の状態で、謎の犯人に立ち向かい事件の真相を追っていく。
フライト前から怪しい人物がチラホラと出てきて、
その時々にキーとなる人が現れるため、
犯人は誰だろう?とずっとわからなかったです。
ハラハラドキドキのアクションやパニックシーンもあり、
最後まで一気に引き込まれました。
主演のリーアム・ニーソンが渋くてちょっとくたびれた感じが、
あまりヒーローっぽくなくてよかったです。
そういえば原題は『NON-STOP』というらしい。
楽しめました。
【ほし太の日向ぼっこ】
友人から…
旦那さんの実家に行ってきた友人から京都のお土産を戴きました。
可愛い真四角の箱の『からめる焼』と書いてあります。
いくつか種類があって「どれがいい?」と聞かれ、
普段から珍しいもの好きな性で『かをり山椒』というのを選ばせてもらいました。
中を開けると1.5センチ角くらいの可愛いキューブのラスクが入っています。
口に入れると甘さとともに山椒の香りが広がってまさに和のスイーツ。
舌がちょっとびりっとするのも山椒ならでは。
日本茶以外にもコーヒーや紅茶にも合いそうです。
一緒に入っていた栞には、七味しょうゆ、京都宇治抹茶、塩きなこ、澤井醤油など…
11種類もあって、他のも食べてみたくなりました。
京都室町 六角庵というお店。
【ほし太の日向ぼっこ】
安納芋の四つ切り干し芋
さつまいも界のスーパースターはなんといっても安納芋。
蜜芋と呼ばれ、今や人気ナンバーワンのサツマイモでしょう。
もともとは種子島で作られていたので九州や四国のお土産で、
この安納芋のお菓子をいただくことも多いのですが、
殆どがお砂糖を使ったものばかりで、
本当の安納芋の美味しさを引き出したものは皆無だと思っています。
もちろん、上手に糖化させた安納芋はただ焼き芋にするだけでも美味しいのですが、
手をかけて干し芋にすると、さらに安納芋の美味しさが凝縮され、
赤系のサツマイモらしいカロテンの味わいも感じられます。
でも安納芋は干し芋に加工するにはとってもしづらいサツマイモ。
干し芋にするためには時間をかけてじっくりと蒸かして甘さを引き出すのですが、
そうすることによって安納芋の皮もむきづらく、実は崩れやすくなってしまいます。
その上、干し芋産地の茨城は、安納芋には寒い気候のため殆ど作られていません。
まさに自社農園だからこそできた干し芋です。
この四つ切干し芋はちょっと小ぶりのお芋を四つに割って干したもの。
平干し芋よりは丸干し芋に近く、
しっとりと柔らかく、それでいて甘さが凝縮された両方のいいとこ取りの干し芋。
今月の毎月お届け干し芋セットのおまけ、
安納芋四つ切干し芋は、まさにお宝干し芋です。
【ほし太の日向ぼっこ】