2019年05月
お茶摘みの準備
明日は、芝川にある義兄の山でお茶摘みです。
兄弟姉妹と友人15人ほどで早朝からお昼まで摘んだら、
その日のうちに製茶工場に持ち込みます。
摘んだお茶は、全部自分たちで飲むためのお茶なので、
お茶摘みは半日だけで、午後からはみんなで宴会です。
その宴会用に、毎年静岡おでんを作って持って行きます。
昨日、黒はんぺんやごぼう巻きなどの練り物と、
牛肉の切り出しと豚のモツを買ってきました。
静岡おでんは、おでん種が全て串に刺さっています。
が、全部は無理なのでモツ(800g)だけ刺したら全部で50本できました。
平行しておでんのつゆを作ります。
牛肉の切り出しを圧力鍋で20分煮て、
柔らかくなったら醤油と酒で味を調えて、
串にさしたモツを入れてまた煮ます。
だんだんとおでんの匂いがしてきました。
後は、玉子とコンニャクを茹でて準備は終了。
練り物は明日、食べる直前に入れます。
【ほし太の日向ぼっこ】
アマリリス
昨年、我が家から会社に持ってきたアマリリス。
連休前はやっと葉が出始めたところだったのに、
連休明けにはこんなに大きく育っていてびっくりしました。
背丈は小さいのに、もうすでに蕾もつけています。
確か、真ん中の姉が母の日のプレゼントに買ってきたお花だったと思います。
母が亡くなって今年は23回忌となるので、
生前から考えると25年ほど毎年毎年花を咲かせてくれていることになります。
父が元気だった頃はそれなりに世話もしていたんだろうけど、
父も亡くなってしまってからは、何も世話をしてあげてないのに、
生命力があるんだね。
そういえば、アマリリスという曲もありました。
フランス民謡だったかな。
どんなメロディだったか思い出せなかったのでネットで楽譜を探したら出てきて、
簡単だけど、可愛いメロディで思わず鼻歌で歌っちゃいました。
【ほし太の日向ぼっこ】
空豆
友人のGちゃんから、また自家製お野菜をたくさん頂きました。
その中に空豆があり、
今週生活クラブのホームページに空豆の塩ゆでのレシピが載っていたので、
その通りにやってみました。
今まで空豆は鞘ごとトースターで焼いていました。
蒸し焼きみたいになるのでそれも美味しいけど、
茹でて食べるのもいいかも。
まず空豆を鞘から出し、
お歯黒と呼ばれる黒い筋の反対側に、
長さ1.5cm~2cmほど浅く切り込みを入れます。
これは茹でるときに塩が回りやすく、
食べる時には皮から実を出しやすくするためなんだそう。
水4カップに対して塩大さじ3入れて、
沸騰したら2分30秒~3分茹でる。
これはけっこう塩がきつめですが、
そのまま食べるのでこれくらい塩を利かせたほうがいいそうです。
あっという間に茹で上がりました。
切れ込みが入っているのでつるんとむけて楽しいです。
ビールのお供に最高でした。
【ほし太の日向ぼっこ】
自然農の田んぼ2019 苗床の草取り
5月4日、2週間前に籾まきをした苗床の草取りに行ってきました。
2週間前はカラスノエンドウでしたが、
今回はキツネのボタンとクローバーが田んぼにかなり増えていました。
田んぼの草は毎年変わっていきます。
仲間の田んぼにもそれぞれ、苗床ができていました。
草取り前の苗床です。
どのくらい芽が出たのか楽しみです。
不織布を外してみたら、
寒かったからか、草もお米の芽もまだあまり出ていませんでした。
かいわれ大根のように小さな雑草の芽を、
一本づつ根気よく抜いていきます。
2時間強、辛抱強く草を抜いたら、お米の芽がはっきりしました。
まだそれほど発芽率がよくないので、この後に期待です。
草とリの後は、不織布を上げて帰りました。
【きらくな寝床】
ふじのくに⇔せかい演劇祭 2019 『歓喜の詩』
演劇祭最後は、ピッポ・デルボーノ氏による構成・演出の、
『歓喜の詩』を観劇しました。
ピッポさんの劇団員は、路上で出会ったダウン症の青年や、
精神科の保護施設から連れ出したボボーさん(現在は亡くなってしまった)
ホームレスや難民、ダンサーと異色です。
ピッポさんはリーフレットの中で、
それぞれが極めて特異なパフォーマンススキルをもち、
独自の存在感、人生経験、身体、言葉を通じて、
ピッポさんと観客たちに自分自身の物語を語っていると述べています。
ピッポさんが劇団員とともに歩んだ、
20年の道のりをこの作品に込められているようでした。
ボボーさんも声で出演していました。
歓喜の詩というタイトルとは裏腹に、
オープニングから悪夢のようなパフォーマンスが続きます。
点滅する強い光に映し出される異形のものたちや、
まるでテロリストを思わせるような存在。
様々なメタファーに彩られた舞台上は、
枯葉が敷きつめられ次第に花で埋め尽くされます。
たくさんの詩が語られ、
人生は、悪夢のような苦しみの連続だけれども、
生きていくことはまた、幸福へ近づいていくことでもある。
と教えられたように感じました。
これで全ての演目が終了し、
演劇にどっぷりとはまった10日間でした。
しばらくはSPACロスになることは間違いないでしょう。
【ほし太の日向ぼっこ】
ふじのくに⇔せかい演劇祭 2019 『マダム・ボルジア』
演劇祭の一番の楽しみがSPACの新作『マダム・ボルジア』でした。
ビクトル・ユゴーの原作を元に、中世のイタリアを舞台としたこの物語を、
宮城芸術総監督が戦国時代の日本に移し、
駿府公園という特別な場所にあわせて創作した野外劇です。
公演日時は5月2日~5日ですが、
そのうちの3日、4日、5日の3回の観劇をすることにしました。
まず最初の日、いつものように入場前に並んでいると、
備後(の国)と書かれたカードをいただきました。
他に、日向、三河、遠近江、常陸などの国があり、それぞれに一人領主様がつきます。
入場と、途中の移動はその領主様についていくようにとの注意事項がありました。
今回の演劇は2部構成となっていて、
最初が水の都のお祭り広場、その後高峰の国へと移動するとのこと。
前半がお祭り会場というだけあって、色とりどりの衣装に身を包んだ俳優さんたちと、
お囃子隊が気分を盛り上げ、始まる前からとてもワクワクしました。
あらかじめ原作を読んでいたので、原作にかなり忠実(セリフも)でしたが、
もちろん原作など何も知らなくても充分楽しめました。
劇中劇あり、客席の後ろから前から横から俳優さんが登場し、
まさかのトラック出動(笑)もあり、最初から最後まで楽しくてあっという間の2時間でした。
世に名だたる悪女のルクレツィアが、幼いときに生き別れた息子を探しあて、
一途に愛する姿には胸を打たれました。
また、ルクレツィアの夫アルフォンソ候の、妻への愛情の裏返しの嫉妬心と冷酷さ、
息子ゼンナロの母親を一途に慕う姿。
原作を読んで知っていましたが、
実際に目の前で俳優さんが演じる姿をみると様々な感情が沸き起こりました。
宮城さんがリーフレットの中で、
ユゴーの演劇では『感情』が何よりも大きなエンジンとして筋を運び、
中でも圧倒的に大きい役割を果たすのが「恋情」だと書いていました。
母親が息子を思う気持ちと、息子が母親を思う気持ちのどちらも恋情で、
「愛」と「恋情」の違いは「恋情」は必ず「相手を美化する」ことを伴うのだと。
だからこそ、ゼンナロは清らかな母親像を胸に抱きルクレツィアを憎み、
ルクレツィアはゼンナロのために、良き人になろうとします。
その反面、自分を辱めた相手には情け容赦なく復習しようとする。
そんな相反する心を持つのも人間だからこそなのでしょうか。
最後は悲劇的な結末となりましたが、
暗転後、いち早く立ち上がったゼンナロ役の大内さんが、
ルクレツィア役の美加理さんに手を差し伸べた姿を見て、
まるで天国へ行った二人を見るような気持ちになりとても嬉しく思いました。
3回の観劇を通して、
二日目は雨、三日目は400番台の入場と観劇場所も状況も違い、
毎回新しい発見と感動があり、それぞれに楽しめました。
【ほし太の日向ぼっこ】
紫露草
今年も紫露草が咲きました。
我が家の東側に、もう十年ほど前に植えたものです。
東向きの場所なので、日当たりがさほどいいわけでもなく、
土地が肥えているようにも思えません。
友人の長野県飯田市にある山荘へ遊びに連れて行ってもらったとき、
そこにはえていた紫露草をいただいて帰りました。
それから毎年この時季になると、何の世話も手入れもしていないのに、
ちゃんときれいな花を咲かせてくれます。
ちょうどこのお花に合った場所だったのでしょうか。
紫露草には、ピンク色の花や青い花の品種もあるそうですが、
我が家の花は、鮮やかな紫色です。
知らぬまに咲いて、私はもちろん、お散歩で通る人たちも楽しませてくれる、
けなげなお花です。
【ほし太の日向ぼっこ】
ふじのくに⇔せかい演劇祭 2019 『マイ・レフト/ライト・フット』
演劇祭も終盤となってきました。
今回は、スコットランド発のミュージカル「マイ・レフト/ライト・フット」を見ました。
この作品は、片足だけで表現する脳性マヒの画家の半生を描いた映画、
「マイ・レフト・フット」を下敷きとして、アマチュア劇団を舞台に、
歌あり、恋あり、ドタバタありのとてもパワフルなミュージカルでした。
演出は、自身も脳性マヒだというソフトリー・ゲイル氏によるもので、
随所にブラック・ユーモアを交え、真のインクルーシビティ(包括性)を問いかけます。
そして音楽の素晴らしさにまずは驚きでした。
音楽監督のアレックスが舞台上でピアノを弾き、ストーリーにも参加します。
俳優さんたちの歌声はパワフルで、とても素敵な曲の数々を堪能しました。
また手話通訳の方も劇団員として参加し、
全てのセリフをまるでダンスを踊るように手話で表現されていました。
テーマ自体はとても重いものなのに、
見ていてとても気持ちがよく幸せな気分にさせてくれました。
こういう世界の一流のパフォーマンスを見られることが演劇祭の醍醐味です。
【ほし太の日向ぼっこ】
えんどう豆
ここ数年、義兄の茶畑でのお茶摘みでご一緒する義兄のお友達のIさんから、
我が家で持参する「菊姫のお礼」として、えんどう豆が送られてきます。
父が存命のときは、父自身が大好物だったため、
毎年たくさんのえんどう豆を栽培していました。
だからいつもとれたてのえんどう豆のご飯を食べることができましたが、
今ではそれも叶わなくなりました。
だからIさんからのえんどう豆は本当に嬉しいです。
さっそく届いたその日にえんどう豆のご飯を炊きました。
父が愛用していた2合用の土鍋で炊きました。
最初のひとすくいは仏壇に上げて、
その後はちょうど帰省していた娘と私たち夫婦の三人で美味しく頂きました。
お茶摘みは、ゴールデンウィーク中はまだ成長が遅く、
12日にやることになっています。
Iさんにも12日に会ったら、今日のお礼をしっかりと伝え、
美味しい菊姫をたっぷり飲んでもらいましょう。
こういうつながりができるのも、
菊姫のお酒が美味しいからだと思い、菊姫にも感謝です。
【ほし太の日向ぼっこ】
ふじのくに⇔せかい演劇祭 2019 『メディアともう一人のわたし』
演劇祭三日目は韓国からの参加劇団、ソウル・ファクトリーによる
『メディアともう一人のわたし』を観劇しました。
SPACの劇場の中でもかなり好きな、舞台芸術公演にある『楕円堂』での上演でした。
ギリシャ悲劇の一つ「王女メディア」を、
武術の所作を取り入れた俳優さんたちのダイナミックな動きと、
韓国の伝統芸能パンソリの歌や太鼓にのせて、情感たっぷりに見せてくれました。
最初は子供時代、無邪気に遊ぶ姿があり、
愛する人と結ばれる幸せから、
嫉妬に狂い、激情のままに行動するメディアの姿を、
二人の俳優さんによって演じることで揺れ動く感情を表現していました。
裏切った夫に復習するために子供を殺す、
という手段を選んだメディアの心は、私には到底理解できませんでしたが、
最後に二人の子供を天国へと送る場面で舞台の後ろの扉が開かれ、
楕円堂の外の美しい光と緑の中へと旅立つ演出がとても美しかったです。
【ほし太の日向ぼっこ】